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マイスターvol.18 映画マイスター:映画『探偵はBARにいる』完成記念 「橋本 一 監督 インタビュー」

今後について

Q.社員監督としてはどのように考えていますか?

いつかは会社を去る日が来るかもしれませんが、その前にまずは何とかヒット作を出して育ててくれた恩返しをせねば。今回の『探偵はBARにいる』は、その意味でも試されると思います。

キャリアをスタートさせたのが京都撮影所で良かったとつくづく感じます。村社会と揶揄されるところもあるけれど、撮影所文化というのは素晴らしいです。撮影所の食堂で、あの作品やこの作品をやっているスタッフ達が触れ合うことにより、更に世界が豊かになっていくのはとても大切なことです。

リアルタイムで面白いものを作っている連中が一箇所に集っているのだから、面白くないわけがないでしょう。但し、パワーがなくなると、昔話をして終わる寄り合いになり下がってしまうけれど、そこへ陥らないようお互いに刺激を受けつつより面白いものを目指さなければいけないと思っています。

 

Q。今後やってみたいものはありますか?

時代劇、また撮ってみたいですね。本来、東宝がリメイクした『十三人の刺客』だって、東映がやるべき企画だったのではないか。上品におさまっていてはいけない。山口貴由の漫画『シグルイ』のように、凄絶な斬りあい、殺し合いの中に命の尊さが見出せるような作品を是非やってみたいです。

それと同時に、新しいジャンルにもチャレンジをと思ってます。それも原作ものではなく、オリジナルをドンドンやれるように頑張らなくては。勝手に考えているのですが、東映が次に進むべきは“SF”ではないかと。少年の夢を描いた、実写でアナログなSF。小学校の図書館にズラリ並んでいた『少年少女世界SF文学全集』の世界です。

それから『地獄』を撮りたい。中川信夫監督の『地獄』って凄い映画がありましたけど、あれのリメイクではなく、地獄というもの、地獄そのものを描けたらなと。宗教的ではなくスペクタクルとしての『地獄』、ですね。

 

Q.社員を含め、若い人達へのメッセージをお願いします。

今って誰もが監督になれる時代です。ビデオで撮影して、出来た作品をYouTubeのネットにながしたら、既にその人は映画監督。だから、どこからどこまでがメジャーなのかマイナーなのか、その線引きもしづらい。でもそこにとらわれずに、自分が子供の時から思っていた、“純粋に自分が楽しいものを撮る”、それがあくまでも原点です。

しかも、それに大金投じて作れるというのが、映画監督の醍醐味なんじゃないですか。今回の『探偵はBARにいる』だって、億という単位のお金をかけて、女のケツを撮っていたりするんですから(笑)いい意味でのバカらしさを楽しむのがいいんです。楽しくなければ辞めた方がいい。

それは、人間ですから、生きてる限り楽しくないことだってあります。でも、今やっていることがいつか楽しくなると思えれば、それでいいじゃないですか。

 

ありがとうございました。



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謎の女との接触が呼び寄せた三つの殺人事件―――。不可解な事件の真相は?謎の女の正体は?全てが終わる時、探偵を待つものは?日本推理作家協会賞受賞の東 直己の人気シリーズ<ススキノ探偵シリーズ>が遂に映画化!原作はシリーズ第二作目『バーにかかってきた電話』。2011年、新たなるエンターテインメントが誕生する!!

◆公式サイト:http://www.tantei-bar.com/

©2011「探偵はBARにいる」製作委員会

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