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マイスターvol.18 映画マイスター:映画『探偵はBARにいる』完成記念 「橋本 一 監督 インタビュー」

これまでの作品について

Q.初めての映画『新仁義なき戦い 謀殺』(2002年、出演:高橋克典、渡辺謙)での思い出は?

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小林稔侍さんにはこの作品以前から、いろいろと目をかけてもらっていて。その小林さんに、作品の完成後「もっとドロドロになって走り回る橋本を見てみたかった。これは俺なりの感想だ」と、愛情があるからこその言葉をもらいました。

あの作品の脚本家は成島出さんと我妻正義さん。今は成島さんも、『孤高のメス』(2010年、主演:堤真一)『八日目の蝉』(2011年、出演:井上真央、永作博美)『聨合艦隊司令長官 山本五十六』(2011年、主演:役所広司)などの監督として活躍されていますが、あのシナリオを作る時は、成島さんも丁度ご自分の初監督作品『油断大敵』が待機中で、忙しい最中で。

一方、僕の方も他のテレビ番組の撮影中でスケジュールを縫いながら、成島さんとシナリオの打合せをするような状況で、腰を落ち着けないままの作業となってしまい、成島さんには悪かったと思います。後に、成島さん本人からも「あの時は、そんな仕事の仕方をするなら、殺してやろうかと思った」と言われました。最終的には「よくやってくれた」と誉めてもらいましたが・・・。

渡辺謙さんは丁度『ラスト・サムライ』に出演する直前。エネルギッシュで、衣裳合せからテンションが高く、完璧にやくざになりきっていました。楽しく仕事をしてもらえたみたいで、最終日に「出したいものは出せた」と言ってもらえたのが嬉しかったです。

高橋克典さんとは「お互い気を遣いすぎだよね。変に大人になっている。もっとお互いぶつかりあって作るべきだ」というやり取りをしたり……小林さんに投げかけられた「もっとドロドロになって・・・」という言葉は、こういうことを指していたのかもしれません。

 

Q.そして『極道の妻たち 情炎』(2005年、出演:高島礼子、杉本彩)に続きます。

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『極妻』シリーズは、既に多くの監督が各々のカラーでおやりになっていたから、逆に楽だと思いました。他の作品を意識せず、自分の色でやればいいんだと。アクションは拳銃主体ではなく、昔ながらのヤクザ映画のような長ドスで凄絶な立ち回りをやろうと拘りました。

エロもバイオレンスも、温いところへ逃げずに、徹底してガンガンやろうと言っていたら、やり過ぎて映倫から「成人指定」と言われて。東映ビデオもさすがに「成人指定ではまずい」という話になり、何とかR‐15指定に留めましたけれど。

 

Q.『茶々 天涯の貴妃』(2007年、出演:和央ようか)については?

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大合戦シーンや、ミニチュアの大阪城を爆破させるなど、大掛かりな撮影をやらせてもらい感謝しています。そんなことをやれるチャンスは滅多にないですから。

『大奥』のヒットを受けてのこの路線だったとは思うのですが、太平の世だからこそ“大奥”が成立するけれど、時代が違えば大奥はあり得ない、“アンチ大奥”ということで“戦国時代”の“強い女性”をテーマとするドラマとなりました。

大好きなんですよ、この映画。今でも一人夜中に見直しては、ボロボロ泣いてます。

 


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