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マイスターvol.16 戦隊シリーズ35作記念企画:キャラクタービジネスマイスター

海外展開について2


国内における展開
司会)
国内での今後の取り組みは?
佐藤)
最近は「映画」でしょうか。「仮面ライダー」は年間5作品ほど制作されています。我々にとってもタッチポイントが上昇しますし、出資案件やメディア効果としてもプラス要因と考えています。テレビとその合間を埋める「映画」があって、MD的にどう展開していくかなど、今まで以上にスピードを要しかつ難解なマーケティングになりますが、東映さんとならできるような気がしています。既に一部の作品は、映画前提でマーケティングを考えたり商品を仕込んだりしていますので、更に大きな成果を生むと思います。
司会)
新しいキャラクターを作るというのは?
佐藤)
やりたいですね。東映の鈴木専務からは「もう1本できるよ」って言われていますし。(笑)
一同)
えーっ。
司会)
個人的には女の子向けのキャラクターが欲しいですね。
佐・篠)
我々もほしいですね。
 

プリキュアシリーズ
© ABC・東映アニメーション
子供たちが喜ぶ姿が力に!
司会)
東映のよいところ、悪いところは?
佐藤)
銀座の社屋が携帯電話の入りが悪いのが…
杉浦)
特にうちの部署のあたりはご不便をかけています。
司会)
両社の関係においては?
佐藤)
理想的な関係ではないでしょうか。当社含めスピーディな仕事で、互いに少人数でありながら“やりがい”を持ってがんばっています。2作品ありますからほとんど2チーム体制で常時回っているようなものです。準備も入れますと、ある時期1チームが2作品に携わる時も出てきます。そこは両社がもう少しシステマチックに、ただ人が増えれば良いということではなく進化していく必要があると思います。
篠原)
当社の制作体制も現在はうまく回っていて、チーフに関しては戦隊、ライダーそれぞれ2人体制で担当しています。具体的には1人目の作品が終わると2人目の作品がスタートし、1人目は次作品の準備に入ることになります。正直なところもう1チームあるのが理想ですね。現在、戦隊とライダーにおいて番組開始時期がずれることになりましたから。
杉浦)
同じように見えるかもしれませんが、毎年それぞれ状況が変わりますからやっていて飽きません。仕事は大変ですが、常に先へ先へと進んでいきますから。その先に子供が喜ぶ姿が見えますから、力になります。
 

仮面ライダー
© 石森プロ・東映
司会)
みなさんの夢は?
佐藤)
仕事では“世界展開”ですね。「夢」は我々の作品を世界の子供たちが見て、同時にそのおもちゃで遊んで喜ぶような光景。大人になって集った時に、同年代の世界中の人たちが同じ作品を話題にして思い出が共有できたりするといいですね。それが我々にとっての何よりのご褒美になります。簡単なことではありませんが、その夢は忘れないようにしたいです。
飯塚)
まあ、佐藤と同じなんですが(笑)。まだまだやれることがたくさんあります。我々の業界を見てみますと、3~5年ごとのスパンで大きなウェーブがおきています。個人的にも昨年子供が生まれたこともありまして、3~5年後自分の子が大きくなった頃に起きるであろうウエーブを、今からそれをしっかり見定めようと思っています。そして東映さんとのパワフルタッグで、テレビ、映画、ヒーローショーなどを通じて上がってくる“現場からの思い”をつなげていければと思っています。
杉浦)
佐藤さんといっしょで(笑)。今の子供たちは殺伐とした世の中にいますが、彼らが喜ぶものは私の子供の頃とそう変わってないように感じています。楽しい気持ち、体験が大切ですし、感動とか夢が個々にありますから。そして子供番組とそこから派生してくる玩具などの商品は、子供たちの原体験にかなり大きな影響を与えると思うんです。この玩具を持っていたら普段気弱なんだけど、強くなれるような気がするとか、テレビを見て悪いことをしたらごめんなさいと謝るようになったとか。いろんなシーンで子供によって表れ方は違いますが、そういったものを体験しながら子供たちは大人になっていきます。そこには子供一人一人にとっての“幸せの体験”が存在しているのです。私の夢は、エンターテイメントの仕事を通じ、こうしたみんなの幸せと幸せの点がいつしか線となってつながっていくことです。

そして佐藤取締役がおっしゃたように、20年30年後、私たちの作品が世界中でネットや今にはないメディア等の力によって、更に互いのこころの距離を縮め、新たなコミュニケーションを生むことになれば良いと思っています。
篠原)
仕事に関する夢は佐藤さんと同じ。他には人気者になりたいかな(笑)。

最後に付け加えになりますが、エピソードとして杉浦がこの部署に戻って来て、バンダイさんに挨拶に伺った際、用意した名刺200枚があっという間になくなりました。それくらいたくさんの方々とのお付き合いがあります。
佐藤)
バンダイでは商品化をやっている事業部が11あります。東映さんと取引がないのはそのうち2つだけです。そこまでの規模なのは2作品と「ガンダム」ぐらいでしょうか。グループでも「プレックス」とか「メガハウス」もお付き合いがあります。
篠原)
兄弟みたいな関係ですね。
佐藤)
昔の人は夫婦って言っていました。
篠原)
夫婦ほど仲は悪くないと思いますが(笑)。恋人に近いかな。
佐藤)
知りすぎていますから夫婦と。
司会)
それでは夫婦のご発展を祈って!
杉浦)
お互い幸せになります!
司会)
ありがとうございました

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