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マイスターvol.16 戦隊シリーズ35作記念企画:キャラクタービジネスマイスター

海外展開について1


世界に目を向けていくのは当然のこと
司会)
キャラクターの海外展開についてお聞きします。
篠原)
当社でいうと、先ずは部署間における垣根の取り払いに着手しています。“制作”と“営業”ががっちり組めていることはわれわれの強みになりますから。先日の「戦隊シリーズ・台湾公演」は、そのエッジをなくして一丸となってやっていこうという一つの現れです。バンダイさんの“事業部連動”のように。子供が減少していくのはいかんともし難い状況ですから、子供の居るところ=“世界”に目を向けていくのはある意味当然の事といえます。
 

戦隊系例 SPECIAL LIVE in Taiwan
© 2007 TOEI COMPANY,LTD.ALL Rights Reserved
© 2005 TOEI COMPANY,LTD.ALL Rights Reserved
佐藤)
“アジアマーケット”につきましては、以前より販社を設けてマーケティングなどを行っていますが、国によって多少の違いがあっても日本の商品を魅力的に感じて頂けるところがあり、日本のMD展開をアジアレベルで考えてもの作りができれば、先ほどの少子化対応にも良いと思っています。ただ番組連動においては、タイミングの良い時に放送されるかというと、各国でタイムラグがあったり、放送決定プロセスの違いから急遽放送が決定し商品供給が間に合わないなど、まだ歯車が噛み合ってはいません。ただマーケットをアジア規模で考えるのは、今後の戦略として当社も考えていますし、おそらく東映さんも同じ方向を向いていると思います。

欧米に関しては、「パワーレンジャーシリーズ」を1993年からスタートしていますが、その頃は日本の玩具の金型を使って生産し輸出していました。しかしアメリカ、ヨーロッパにはそれぞれのマーケットがあって、価格の問題などもあります。特にアメリカの男の子向けの玩具は、歴史的にフィギアが強く我々の商品ラインアップとは違いがあることから、毎年軌道修正をしながらやってきました。ここ数年、アメリカはテレビ放送も含めて難しい状況になって一回リセットをかけましたが、今年は東映さんの“国際営業部”との連動のもと、いよいよパワーレンジャーを復活させます。作品としては「シンケンジャー」を「PowerRangers SAMURAI」として展開しますが、その際は日本で展開していた商品群だけではなく、アメリカオリジナルの商品も展開します。

そうした意味では「パワーレンジャー」を一つ挙げてみても、欧米とアジアでは、今後はそれぞれ独立したコンテンツとして展開していくことになろうかと思います。その肝である玩具のラインと制作サイドとのつながりはもちろん継続的に持ちますので、同じコンセプトですが消費者の視点に立つと、キャラクターとして別物に見えてくる形になろうかと思います。
 

POWER RANGERS SAMURAI
©SCG Power Rangers LLC
©Toei Company, Ltd.
司会)
「中国」についてはいかがですか?
佐藤)
第一にテレビが放送される環境にありません。またいわゆる“コンセプトコピー”と呼ばれるものも出てきているようですから、全く別の市場と捉えています。
篠原)
現在アジア商圏を考えると、「日本」「韓国」「台湾」「香港」の4エリアが第一段階ということになるでしょうか。嗜好が近いということに加えて、経済=マーケットとして成立しうるのか、がそもそも問われてきます。
佐藤)
そういう意味では、今回台湾で東映さんが仕掛けられている「戦隊公演」。当社もMDにて参加させて頂いていますが、将来的には中国に変化が起きた時の“足がかり”として、「台湾」をしっかりとやっておくべきだと思っています。
篠原)
物事はドラスティックにしか変わらないような気がするんです。徐々にではなくある日突然変わるみたいな。でも準備だけは長い期間を掛けてしておく。その変化についていける土台と眼を常時備えていることが重要であると思います。
佐藤)
何かの作品が突然変えるかもしれないですね。まるで開国するかのように
篠原)
ある意味パワーレンジャー1作品で、欧米市場における環境はがらっと変わったわけですから。
佐藤)
「仮面ライダー」というキャラクターは比較的まだ海外展開ができていませんので、最近の作品コンセプトや商品ラインアップから考えると、そういったきっかけになる作品になるかもしれませんね。
 

DRAGON KNIGHT
http://www.toei.co.jp/release/tv/1191703_963.html
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