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マイスターvol.16 戦隊シリーズ35作記念企画:キャラクタービジネスマイスター

キャラクタービジネスの現場1


両社にしかない秘密とは
司会)
1作品における具体的なスケジュールについて伺います?
篠原)
東映では、プロデューサーたちの“制作チーム“と“営業(MD=マーチャンダイジング)チーム”という2つの部署があります。バンダイさんは、玩具のメインである“ボーイズトイ”、それをコントロールする“メディア部”がキーとなっています。佐藤取締役はメディア部出身であり、現在はボーイズトイの総責任者ですので、両方の立場を理解された「総統括者」としてキャラクターオペレーションの真ん中に立っていらっしゃるイメージがありますね。そしてキャラクタービジネスの最初の仕事は“プロデューサー”と“ボーイズトイ”の両チームの打合せから始まります。
 

『仮面ライダーオーズ/OOO』
© 2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
佐藤)
例えば9月から、『仮面ライダーオーズ/OOO』」のOAが始まりましたが、その辺りからすでに翌年の仮面ライダーの企画をどうしようかという打ち合わせが始まります。バンダイとしてはボーイズトイの中の“企画チーム”が、当社の中でのプロデューサーという位置づけになっていて、自分の部署の商品を意識しながら、他事業部の“カード商品”“玩具菓子”や“ガシャポン”等との連動などのアイデア出しを行っています。仮面ライダーシリーズは3名で担当しています。その他にもグループ会社で「プレックス」という会社があって、そこでも「戦隊」「ライダー」それぞれに5人ほどの“デザイナーチーム“がいて企画チームをサポートしています。東映のプロデューサーも参加のもと、当社の企画チームが出し合ったアイデアなどを具現化していきます。つまり、“ライダーベルト”のデザインなどを起こす作業を、約1年前からスタートさせているということなのです。
篠原)
例えば“メダル”をコンセプトとしよう、という企画が出たら、これをどう仕立てれば商品になりうるかを互いに密にやりとりをします。意見の発信は、東映、バンダイさん、時に原作者の「石森プロ」さんであったりして様々ですが、それを具象化していくのが当社制作チームとボーイズトイさんです。その時点で、OAの半年以上前。その後バンダイさんでは他のアイテムへの落とし込みへと進み、私どもは他のライセンシーさんへのお話を始めることになります。
 

「変身ベルト DXオーズドライバー」(発売元:バンダイ)
© 2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
佐藤)
その1年間の両社でのやり取りがまさに“ブラックボックス”です。両社にしかない秘密があります。今でも完成型ではありませんが、1年間で番組をスタートさせMD展開をできるスキームが確立されていると思います。そこの秘密は言葉ではなかなか言い表せなくて、理屈で分かっていても実際やるのは非常に難しく、他社さんでも何度かチャレンジをされていますがうまくいかないのは、このブラックボックスの部分による所が大きいと思います。両社にとっての財産です。
篠原)
そこまで行くと人間関係だったり、信頼関係だったりします。正直にどこまで互いに向き合えるかが重要になってくる。そういう意味でも、佐藤取締役はメディア部出身ということで、より広いスタンスに立って見ていただいていることも、当社にとって更なる安心感につながっていますし、ありがたく思っています。実際、“before佐藤、after佐藤”では当社の業績も圧倒的に変わってきています。
司会)
メディア部としてのお仕事は?
飯塚)
バンダイは玩具の会社ですが、事業は多岐に渡っています。その中心に「戦隊」と「仮面ライダー」を置き、どういった商売ができるかを考えるのが大きなテーマです。より多くの商品群を揃えつつ、東映さんと一緒になってそれらを子供たちに対していかに届けるかを考えています。今後は、テレビや映画はもちろんのこと、それ以外の様々なメディアで紹介することによる“CMDの最大化”が課題であると感じています。
佐藤)
そういう意味ではメディア部のルーティンの仕事はあるようでないんです。契約業務ぐらいでしょうか。その後に飯塚の言うCMDの最大化であったり、キャラクターそのものの人気が上がるかを考えるなど、思いついたことが仕事です。そして担当者がどこまで突っ込んで仕事をすることができるかが、大げさに言えばキャラクター人気を左右します。
司会)
今お客様が望むものは何でしょうか。
篠原)
それが直ぐ答えられれば失敗作はありません(笑)
 
 

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