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第3話 「ネコと進化と食いしん坊」

2010年9月19日O.A.

Episode Guide

「800年封印されている間に人間達も変わったんだ・・」
グリードの一人、カザリ(猫系幹部)が「欲望」を求めて動き出す。
目をつけたのは、食欲を抑えきれない男。
カザリのヤミーは人間に寄生し、その欲望を加速させる。

人とヤミーが一体化しているので、苦戦するオーズ。

メダルを集めることにしか関心がないアンクは、相変わらずで・・・。



2話、オトシブミヤミーの巨大CG怪人、破壊されるビル、タコタコタコと・・・
特研(特撮研究所)大活躍の回でした。

昆虫の足が人間の手の形になっています。欲望をつかみとれ・・!というイメージで、篠原保さんがそういった意匠を入れて下さっています。

カマキリヤミーが人っぽい顔をしているのも、人間の欲望から生まれるから・・
と出渕さんがデザインして下さいました。

人間と欲望・・果てしないテーマを扱っています。

そして、注目は「無限大・・・よりもさらに大きい オーズ!」という鴻上のセリフ。
無限大よりもさらに上、みちたりた状態 = ∞+O = オーズという、この世界オリジナルの定義があります。
オープニングでも「満たされるもの探して」という歌詞があったり、最初に出るタイトルロゴのOOOの中にも、何か満ち足りていくようなイメージが。

映司って何?とオープニングを撮影するにあたり、脚本の小林靖子さんに田崎監督が聞いて、帰ってきた答えが「砂漠」。
達観してどこか乾いたところのある映司と「満ち足りたもの」の意味を持つオーズ。

欲望がなく、物にも何にも執着を持たない映司が、オーズに変身することによってどう変わっていくのか?

先々長~い物語の中で、どうなっていくのかご注目下さい。


オープニングは、ちょこちょこ変わるカットもあるのでお楽しみに。オーズ!4連発のところは、オーズも4連発です!

作詞は平成ライダーでは、ずっとお世話になっている藤林聖子さん。番組意図をお伝えし、企画書と数話の台本しかお渡ししていないのに、いつも先々のストーリーまで予言しているかのような歌詞を書いてくださいます。いつも番組が終わる頃に「なんで聖子さんわかっているの?」「私たちは藤林さんの掌の上から逃れられない・・」なんて話題になることも。

「負ける気しないはず」というのが、映司っぽいかも、と脚本家の小林靖子さんもお気に入りみたいです。


3、4話の監督は、柴﨑監督です。

「ディケイド」「シンケンジャー」「W」「帰ってきた侍戦隊シンケンジャー」「超電王トリロジー EPISODO YELLOW」と、戦隊、ライダー、映画もオリジナルDVDも、「イマジンあにめ」も、と、ジャンルを超えて八面六臂に活躍する、東映のエース監督です! 柔和な雰囲気に見せながら、一番厳しい、と現場では評判です。

3、4話は、1、2話の上がりを見ていない状態で撮影をするので、難しいポジションです。ましてや、3話は基本設定を抑えつつ、グリードとの関係に迫ります。

1、2話も面白いけど、3、4話はもっとスゴイ!ということで、次回もお楽しみに。



 脚本:小林靖子  監督:柴﨑貴行

Cast Information

腹時門太 役/福沢重文さん

今回のゲストは腹時門太。この夏の炎天下の中でも、食傷とは無縁、食欲衰え知らずの食いしん坊ゲスト、演じてくれましたのは、福沢重文さんです。見るからに人の良さそうな福沢さんですが、ヤミーに蝕まれ食欲が暴走していく様を、体を張っての熱演。少しばかりホラーっぽい演出が、非現実にもかかわらず、妙にリアルに感じられます。
趣味はプロレス、特技は少林寺拳法という触れこみ通り、果敢に挑んだアクションでも、バッチリ見せ場を作っていただきました。オーズとのハードなアクションも想像以上。ここまでできる人は珍しいです。




劇伴について

音楽が耳に残ります。劇伴は、中川幸太郎さんにお願いしました。

音楽をどうするか?撮影スタート前にパイロット監督とエイベックスさんと打合せをします。
「オーズ」の世界観としては、「異国を旅してきた」、「イケイケヒーロー」(とにかく戦いに積極的!)を出していきたいというのがありました。

「電王」・・ビックバンドジャズ
「キバ」・・クラシック(弦)
「ディケイド」・・ラテン
「W」・・ジャズ  ・・と来て「オーズ」は?? そこで田﨑監督から出た案が「スカ」。

スチャスチャスチャで、裏打ちのリズムが強調されているアップテンポなのが「スカ」。
(「電王」でいうと、ウラタロスの歌が「スカ」だったりしますが・・。)

ゆったりしたスカというのもあり、これがなかなかよいのです。

異国のムードと陽気さが映司にぴったり。明るさも番組が求めているものだ!と「スカ」に決定。

管楽器に強く、民俗楽器に長けて多国籍感を上手く出せるのは・・・と、中川先生のお名前が上がりました。

音楽がつくと、ぐっと「オーズ」の世界が広がった気がします。オープニング同様、こちらもクセになりそうな音楽です。


先週もアップしましたケーキができるまで、番外編。

普段のライダー撮影現場であれば、小道具担当がケーキを発注するのが常なのですが、今回のオーズは少しばかり特殊。その辺りのお話です。
宇梶さん演じる鴻上さんは、誕生日を調べるためだけ?に有能美人秘書里中を酷使するほど、誕生日を祝うことにこの上ない幸福感を覚える方です。その欲求の一つがケーキ作りたい衝動に駆られています。1,2話以降もことあるごとに、ケーキが登場します。これが現場的には大問題なわけです。
当然ながら、撮影現場には照明があり、またシンクロですから本番中は空調も切らねばなりません。出来たそばから、猛烈な勢いでもって、ケーキは解け始めます。幸い音は立てませんが、知らず知らずの内に、デコレーションされた美しいクリームが無残にも崩れ落ちていくのです。その都度、修正し続けねばなりません。
しかも、ケーキは一つではありません。完成ver、完成目前ver、完成ほど遠いverなどなど料理番組のごとくケーキが必要なのです。
さらにさらに、宇梶さんにケーキ作りを指南していただく人も必要だ。むむむ、こりゃ、大変だ。と思っていた矢先の出来事。
ダブル劇場版の打ち上げ会場片隅にて、オーズ主題歌について話す機会が。
今年は「スカ」でという話になった裏で、偶然にも鳴瀬シュウヘイさんの妹さんがパティシエだと言うことを耳にしたのでした。
その後は、トントン拍子。あれよあれよという間に話が進み、途中ノリノリな鳴瀬敏腕マネージャーの熱烈な推挙も受け、ほどなくしてこのケーキ指南役選びは中林麻衣子さんにお願いすることで終結したのです。
その成果は、1,2話を見ていただければ分かるでしょう。
グリードとオーズの誕生を祝う鴻上さんにドンピシャの豪快なケーキを作っていただきました。ちなみに、2話の「鴻上ファウンデーションからお祝いのケーキが届きましたー!」のケーキも中林さん作です。
ド派手な鴻上を演出するために、現場は日々格闘の毎日です。





ハケン社員Kのホームページ>http://kitaxca.com/


(文責・武部直美、石川啓)

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