「800年封印されている間に人間達も変わったんだ・・」
グリードの一人、カザリ(猫系幹部)が「欲望」を求めて動き出す。
目をつけたのは、食欲を抑えきれない男。
カザリのヤミーは人間に寄生し、その欲望を加速させる。
人とヤミーが一体化しているので、苦戦するオーズ。
メダルを集めることにしか関心がないアンクは、相変わらずで・・・。
2話、オトシブミヤミーの巨大CG怪人、破壊されるビル、タコタコタコと・・・
特研(特撮研究所)大活躍の回でした。
昆虫の足が人間の手の形になっています。欲望をつかみとれ・・!というイメージで、篠原保さんがそういった意匠を入れて下さっています。
カマキリヤミーが人っぽい顔をしているのも、人間の欲望から生まれるから・・
と出渕さんがデザインして下さいました。
人間と欲望・・果てしないテーマを扱っています。
そして、注目は「無限大・・・よりもさらに大きい オーズ!」という鴻上のセリフ。
無限大よりもさらに上、みちたりた状態 = ∞+O = オーズという、この世界オリジナルの定義があります。
オープニングでも「満たされるもの探して」という歌詞があったり、最初に出るタイトルロゴのOOOの中にも、何か満ち足りていくようなイメージが。
映司って何?とオープニングを撮影するにあたり、脚本の小林靖子さんに田崎監督が聞いて、帰ってきた答えが「砂漠」。
達観してどこか乾いたところのある映司と「満ち足りたもの」の意味を持つオーズ。
欲望がなく、物にも何にも執着を持たない映司が、オーズに変身することによってどう変わっていくのか?
先々長~い物語の中で、どうなっていくのかご注目下さい。
オープニングは、ちょこちょこ変わるカットもあるのでお楽しみに。オーズ!4連発のところは、オーズも4連発です!
作詞は平成ライダーでは、ずっとお世話になっている藤林聖子さん。番組意図をお伝えし、企画書と数話の台本しかお渡ししていないのに、いつも先々のストーリーまで予言しているかのような歌詞を書いてくださいます。いつも番組が終わる頃に「なんで聖子さんわかっているの?」「私たちは藤林さんの掌の上から逃れられない・・」なんて話題になることも。
「負ける気しないはず」というのが、映司っぽいかも、と脚本家の小林靖子さんもお気に入りみたいです。
3、4話の監督は、柴﨑監督です。
「ディケイド」「シンケンジャー」「W」「帰ってきた侍戦隊シンケンジャー」「超電王トリロジー EPISODO YELLOW」と、戦隊、ライダー、映画もオリジナルDVDも、「イマジンあにめ」も、と、ジャンルを超えて八面六臂に活躍する、東映のエース監督です! 柔和な雰囲気に見せながら、一番厳しい、と現場では評判です。
3、4話は、1、2話の上がりを見ていない状態で撮影をするので、難しいポジションです。ましてや、3話は基本設定を抑えつつ、グリードとの関係に迫ります。
1、2話も面白いけど、3、4話はもっとスゴイ!ということで、次回もお楽しみに。
脚本:小林靖子 監督:柴﨑貴行