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第9話

2009年6月18日放送

インド映画を見て感動に浸るあやは、りんに向って「インド留学しなさいよ!」と強引に勧めるのだが、りんはそんな母に引き気味である。
消極的なりんに不満なあやは、そのうっぷんを成増にぶつけていると、そこに、一人の初老の男が話に割り込んできた。
「ぼく、人を殺したんです……」
その男に連れられて、あやと成増は高架下に向かった。しかし、そこには争った跡はあるのだが、男がいうような「死体」はどこにも見当たらなかった。
その日は男をいったん帰したのだが、翌日、その男が高原を通じてあやを食事に誘ったのだ。
その男は、浦沢豊秋といい、日本画の大家・浦沢友康の一人息子だったのだ。浦沢画伯は10年前に亡くなり、豊秋は、いま浦沢美術館の管理者をやっているのだという。
あやは、俄然興味を持って浦沢に会うことにした。
レストランで、浦沢は何の屈託もなくビーフストロガノフを食べながら、自分が飯島という男を殺したのは間違いがない、死体が生き返って歩き出したに違いないと平然と言い放つのだった。
だが、あやは、そんな浦沢の姿を見て、「あなたは人を殺してはいない」と断言するのだった。

その飯島の死体が発見されたのだ。
ところが、発見されたのは浦沢があやたちを案内したところとは2キロも離れた、美術館の裏手だったのだ。
成増は重要参考人として浦沢を警察に呼んだ。だが、浦沢は殺したことは認めながら、殺したのは高架下であって、死体が美術館まで歩いたんだろうととぼけたことを言い張って成増たちを煙に巻くのだった。
警察も物証がなく、いったん浦沢を自宅に帰すのだった。

すると、浦沢は、週刊誌に犯行を告白し、その記事の中であやを名指しで「自分の自白を無視した」と告発していたのだ。
これは、浦沢のあやに対する「挑戦状」なのか?

そのころ、あやが強引にインド留学を勧めることに、りんの我慢の限界がきた。「しばらくとのこの家に行く」と書置きを残して家出してしまったのだった。

浦沢の「挑戦状」と、りんの「反抗」――
思わぬ事態にあやは、どのように対処してゆくのだろうか……?

ゲストキャスト

浦沢 豊秋 …… ベンガル
飯島 武  …… 加藤 満
里見敬一郎 …… 谷口 高史

みどころ

今回も、親子の葛藤がテーマになっています。
偉大な親を持った子の悩み、娘に反抗された母の戸惑い、などなど――
今シリーズを総括するような内容です。
乞うご期待!

今シリーズも今回で最終回となりました。
今までご覧いただきましてありがとうございます!



こぼれ話

浦沢画伯の大作襖絵を展示しているのは、梅小路公園にある、「緑の館」のイベントルームです。緑の館には、「朱雀の庭」が併設されていて、イベントルームからその景色が望めます。
そのゆったりとしたたたずまいが、浦沢画伯の襖絵をさらにグレードアップさせています。
梅小路公園は、平安遷都1200年を記念して旧国鉄梅小路車庫の跡地に造られた緑地を主体とした公園で、市民の憩いの場として親しまれています。
隣接地には、梅小路蒸気機関車館があり、旧国鉄が所有していた蒸気機関車が多数展示され、また、小型機関車による客車の牽引も行われています。

京都駅から歩いて西に15分。
また、市バスでは、七条大宮または、七条千本が最寄りの停留所となります。

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