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科捜研の女 17

DATA
2017年10月19日~2018年3月22日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第17話 200の鑑定
2018年3月15日放送

あらすじ

「榊マリコ研究員、私はあなた方が犯罪者だと思っています」――
マリコ(演・沢口靖子)に向かって、監察官・芝美紀江(演・戸田菜穂)はそう言い放った。
監察官聴取を受けることとなったマリコは、一週間前に起きたある「火災」について語り始めた。
 
人気ラーメン店で火災が発生し、男性の焼死体が発見された。
店主の南条(演・深水元基)によれば、死体は従業員の河原崎(演・宇野嘉高)。
火災の原因は河原崎の寝タバコによる失火だろうと話す。
だが河原崎の若い妻・愛(演・足立梨花)は、土門刑事(演・内藤剛志)の聴取に対して、夫が寝タバコなどするはずがないと訴える。
科捜研の捜査でも吸殻は発見されず、寝タバコによる失火は立証できない。
放火殺人の可能性も浮上するが、火元を特定できずにいた。
 
そんな中、科捜研の日野所長(演・斉藤暁)が鑑定中に倒れ、病院に搬送される。
日野の妻・恵津子(演・宮地雅子)が夫の過重労働を指摘したことにより、
警務課長の八田(演・升毅)が「働き方改革」に乗り出す。
やがて長時間労働の過ぎるマリコら科捜研のメンバーは、強制帰宅を命じられるのだった!
 
前代未聞の事態に陥ったマリコたちを、さらなる危機が襲う。
はたして、マリコが「犯罪者」と呼ばれるにいたった理由とは?
 
 
脚本 櫻井武晴

監督 森本浩史

ゲスト戸田菜穂
   升毅
   足立梨花
   宮地雅子
   深水元基
   松下恵
   ほか



みどころ

たとえこれが放送200回というキリのいい回でなかったとしても、
「科捜研の女」の歴史に刻まれる一本であったと思います。
それくらい濃密で、ショッキングで、そして「科捜研の女」の世界で生きる人間たちをとても生々しく感じることができる作品になりました。
 
放送200回という記念すべき回にふさわしく、
素敵なゲストのみなさんが駆けつけてくれました。
2013年のクリスマススペシャル以来帰ってきてくださった、戸田菜穂さん。
前回の去り際の台詞、「私があなたたちに会うときはいつも敵同士」という言葉通り、
監察官・芝美紀江は今回も容赦なくマリコたちを取り調べます。
のっけからマリコを「犯罪者」呼ばわり。痺れます。
 
さらに升毅さん、足立梨花さん、深水元基さん、松下恵さんなど、
魅力的でお芝居のうまい役者さんが集ってくださったことで、
どのシーンをとっても味わい深いものに仕上がっていると思います。
 
そして今回初登場したのが、日野所長の妻、恵津子。
「単身赴任しているので、東京に置いてきた」とか
「一緒に琵琶湖の遊覧船に乗った」とか
時々話題にはのぼっていたのですが、シーズン5で日野所長が登場してから10年以上、一度も姿を現すことのなかった存在です。
今回の初登場にあたっては、脚本の櫻井さんが、妻・恵津子という存在に命を吹き込み、血を通わせてくださいました。
 
妻の役が登場することが決まった時、日野所長を演じる斉藤暁さんに、
「奥さんの役を演じるのは、誰がいいと思いますか?」
と、ふと聞いてみました。
10余年の時間、日野所長という役を生きている斉藤さんが思い描く夫婦像を、知りたいと思いました。
うーん、考えてみるね、と席を立った斉藤さんが10分くらいして戻ってきました。
いいこと思いついた!という顔でした。
「宮地雅子さん!」
 
さすが日野所長、しっくりくる、と思いました。
櫻井さんも、他のプロデューサーたちも、大賛成。
宮地さんには出演をご快諾いただき、日野夫婦が誕生しました。
 
宮地さんが撮影現場に入られた瞬間から、もう夫婦の空気はできあがっているようでした。
二人のやりとりには、使い込んだ日用品のようなさりげない生活感が漂っていました。
ほどよい距離と愛情が匂い立つ、繊細な台詞はさすが櫻井さん。
・・・と心をゆるませていると、途端に足元をすくわれ、衝撃的な展開に引きずり込まれていくのが今回のエピソード。
 
所長の妻が10余年ぶりに登場したのは、所長が過労で倒れたせいで、
それはどう考えても
「所長、鑑定お願いします!」とか「所長、2年前の事件をもう少し調べたいわ(意訳)」とか、「所長、死んでください!(そのまま言いましたね、13話です)」とか、
常にムチャぶりの嵐だった誰かさんにも責任があり・・・
こうなれば「働き方改革」の波は、科捜研にも押し寄せます。
マリコには強制帰宅命令がくだり、所長は入院して、一体科捜研はどうなってしまうのでしょうか。
 
そんなみどころ盛りだくさんの今回。
でも、マリコを演じる沢口さんが台本を読んで、
私に一番最初に言ってくれた感想が、
「火事のトリックがすごく面白かったです!」
ということ。
その後ほかの部分についても色々なお話をしましたが、
「監察官聴取」や「日野所長倒れる」や「強制帰宅」や
目新しい話題がある中で、まず最初に火災トリックの話をしてくれたのが、
「あぁ、沢口さんは、やっぱりマリコさんだ!」と思えて、
なんだかとても嬉しかったのを覚えています。
そういうわけで、科学ミステリーの面でも非常に見どころのある作品になっています。
 
放送第200話。
長い歴史を支えてくださっている視聴者の皆さまに感謝をこめた、
ずっしり重くて、どぎつくて、温かいラブレターです。



【マリコの衝撃的ワンカット】

科捜研名物の大量鑑定シリーズ。
放送200回を祝して、今回は200個の証拠鑑定をします!
共有スペースにずらりと並んだ200個の鑑定物と、マリコ。
シーズン1の第1話でゴミ箱から登場した榊マリコに敬意を表し、
200個の鑑定物のなか、マリコがゴミ箱を運ぶワンシーンもあります。
(「科捜研の女」シリーズ最多登板・森本監督の粋な演出です)
歴史的瞬間(?)を、お見逃しなく。

(文責・中尾亜由子)



第16話 こぼれ話

16話、楽しんでいただけましたでしょうか!?
今回脚本を担当したのは、下亜友美さん。
「科捜研の女」の16話で初めての脚本家デビューです!
下さんは東映芸術職として昨年入社され、およそ1年足らずでのスピードデビューとなりました。
スピートデビューとはいうものの、今回のお話の構想期間自体は半年以上。
台本になってからも何度も練り(準備稿は9稿まで突入!)力を注ぎ続けてもらいました。
劇団でコントを書かれていた経歴を生かし、持ち味のポップで生き生きとした台詞で
「科捜研の女」のまた新たな扉を開いてくださったように思います。
実は、今や科捜研の女のメインライターでもある岩下悠子さんも東映芸術職の出身。
岩下さんのようにますます活躍される日を期待しています!


○おタコ様、大健闘!

16話で登場したモンヨウダコくん。
今回の影の主役でもありました。
パパ(演:橋本じゅんさん)が美波(演:吉田まどかさん)へのプレゼントにし、
2人に可愛がってもらっていると思っていたら、
犯人の大家さん(演:渡辺江里子さん)に殺害の凶器に使用され、
自らも弱って死んでしまったモンヨウダコくん。
亡くなったとあらばすぐ、マリコさん、亜美ちゃんにきっちり解剖までされました。
壮絶な人生ですね…。

実際にはモンヨウダコ、というタコは存在しません。
テトロドトキシンを持つタコはいますが、撮影でテトロドトキシンを持った危ないタコを使用するわけにはいきませんので、
アシナガダコを使用して、珍しい水玉模様はCGで後から付けました。
モンヨウダコという名前は下さんの命名です。

撮影所では、さっそく演出部がタコ数匹を購入。
撮影当日まで育てるために、こんなものが置かれていました。

エサやりシートです。それぞれに名前もつけている溺愛ぶり。
エサを食べない日の、親心のような心配も伺えます。

撮影当日まで撮影部、制作部、みな力を合わせ、愛情をかけてえさをやりして、
温度を管理しながら「おたこ様」のVIP移動を行い、
モンヨウダコくん最大の見せ場、殺害シーンの撮影に挑みました。
当日は、おたこ様の中でも一番元気がよく芝居ができそうなタコくんに頑張ってもらうことに。

そして予想通り、武田誠(演:山口馬木也さん)の手の上でグリングリンと動き回る名演技を見せつけてくれました。
撮影が終わった後、演出部中川さんが言った「あいつ、今日はほんまによう頑張りよったなあ。」
という言葉がどうにも耳から離れません。
演出部の皆さん、タコに気持ちを入れ込みすぎている。
魚をベイビーと可愛がる山口状態になっています。

殺害シーンでは名演技をみせたおたこ様でしたが、
その後のエビを食べるシーンは難航しました。
おたこ様、その日はお腹がいっぱいだったのか!?
大好物のエビがいるのに、全くもって食べてくれない…!
カメラセッティングから、おたこ様がエビを食べるまでかかった時間はなんと1時間弱!
動物の撮影はよく待ちの時間が出るといいますが、これほど待つのはよっぽどのことです。

あの手この手を尽くし、やっとおたこ様がエビにグリンと足を回して口に取り込んだときには、
カメラが回っているにも関わらず、スタッフからは歓声が漏れました。
そしてカットがかかった後には皆でハイタッチをしての大喜び。
ちなみに言っておきますが、これまでスタッフがハイタッチをして大喜びしている姿を見たことはありません(笑)
しかもこのおたこ様の撮影、なんと出番を終えたはずの蒲原刑事役・石井さんも立ち会ってくださっていました。
みな、おたこ様への気持ちの思い入れが強すぎる…!

写真は、無事おタコ様がエビを食べた後の助監督加藤さん。なんて晴れやかな笑顔でしょうか!
スタッフ、キャストの気持ちを一つにまとめてくれたおたこ様、どうもありがとう!


○マリコさん、あっぷっぷ!

さかな、さかな、ふんふんふ~ん♫ 育てよう僕のベイビーちゃん♫(歌:橋本じゅんさん 作:制作部山崎くん)
16話の舞台は、美しいアクアリウムの世界。

京都水族館にご協力いただき、大水槽の前での撮影も決行。

後ろで優雅に泳ぐエイやイワシの群れが、3人の掛け合いを鮮やかに彩っていました。

何より特筆すべきはこのシーン。
山口健一が経営する熱帯魚ショップ「ベイビーズ」を訪れたマリコさんですが、
「魚の気持ちになってお世話しよう」とフグの水槽に書いてあるのを見て、ニヤリ。

さっそくお魚(=フグ)の気持ちになってみたマリコさんは、

ぷ~!と頬を膨らませてみます。
そして、フグとにらめっこ。

うーんこれは悩殺ショット…!
とりあえずなんでもやってみるマリコさんが可愛いです。
 
興味をしめしたものはとことん追求するマリコさんは、
魚マニアの山口、そして娘の美波にまで「スマトラ」に似てると言われてしまっていましたが、

呂太くんの言うように、確かに目力は似ている…!?
ところで、この岩に似ているとマリコさんを「岩」呼ばわりしていた日野所長。

ど、どういうことでしょうか!?
所長、マリコさんのことを一体どんな風にとらえているんでしょうか(笑)

来週は17話、いよいよ放送200回を迎えます!
どうぞお見逃しなく!

(文責・上浦侑奈)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門  薫 …… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

橋口呂太 ……… 渡部 秀

涌田亜美 ……… 山本ひかる

佐伯志信 ……… 西田 健

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日) 塚田英明(東映) 中尾亜由子(東映)

【監 督】森本浩史 田﨑竜太 ほか

【脚 本】櫻井武晴 戸田山雅司 ほか

【制 作】テレビ朝日 東映

LINK テレビ朝日公式HP

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