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科捜研の女 15

DATA
春スペシャル2016年4月17日(日)よる9時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第1話 煉瓦の家
2015年10月15日放送

■あらすじ

 京都市内の川で遊んでいる子どもが本物の拳銃を発見した…!この奇怪なできごとに続いて、京都市内で拳銃が次々と発見されてゆく。恐ろしいことが起きないかと心配する榊マリコ(演・沢口靖子)であったが、その矢先に同じく京都市内の住宅街で弁護士が「銃殺」される事件が起きてしまう。

 そこで科捜研のメンバーたちや、土門薫刑事(演・内藤剛志)ら捜査一課による捜査が開始される。捜査は一時は行き詰まるものの、京都府警に新しくやってきた“死神”と呼ばれる優秀な女刑事・落合佐妃子(演・池上季実子)の協力も得て、凶器となった弾丸からある暴力団組織に行き着くのだった。しかしどうも話が上手すぎる…?果たして彼女は味方なのか?街に出回る拳銃の入手ルートは?真相が分かったとき、事件はさらにショッキングな展開を迎える…!

(文責・東映プロデューサー補 森田大児)


■みどころ

 赤いTシャツに真っ白なパンツ、赤と白の縞模様のエプロンをつけ、小粋なハットの下で巻き髪をゆらしながら、「二重らせん構造のDNAパンはいかがですか〜?」と呼び声も高らかにフリーマーケット会場を駆け回る可憐な売り子———これが「科捜研の女」シーズン15、榊マリコ(沢口靖子)の初登場シーンです。売り子の正体は潜入捜査の一環でフリーマーケットの出店者を装っているマリコなのですが、いつもクールなファッションに身を包んでいるマリコのポップでキュートないでたちは一見の価値あり、です。
 このフリーマーケットでのマリコの活躍に端を発して次々と目まぐるしく巻き起こる事件と、幾重にも重なりあった真相。事件の裏に事件あり、そしてそのまた裏にも事件ありーーそれらをすべてを鮮やかな切れ味で解き明かしていく怒涛の科学鑑定。2時間スペシャルならではの濃厚なエンターテインメントをお楽しみいただけると思います。
 今回のスペシャルの大きな見どころのひとつは、マリコと対峙する二人の女。一人目は「死神と呼ばれた女」、落合左妃子刑事(池上季実子)。あの土門刑事(内藤剛志)が吐き捨てるように「死神」と呼び、苦々しい視線をぶつける異色の存在。友好的な協力関係をスタートさせたマリコの前にもやがて「最凶の敵」として立ちはだかることとなります。どこかユーモラスで洒脱な「カッコいい」悪女。池上季実子さんがとても魅力的に演じてくださいました。シーズン通して続くであろう熾烈な女の戦いに目が離せません。
 そして二人目は臨床心理士、「香歩先生」。心理学の教授でもある彼女もまた、独特のオーラをもった強烈なキャラクター。高邁な思想と溢れる知性、そしてエレガントな立ち居ふるまい…戸田山雅司先生の作り出したキャラクターに高橋ひとみさんが命をふきこみ、とても素敵なキャラクターができあがりました。
 川井憲次先生が今年も書き下ろしてくださった数々の高揚感あふれる新曲、田﨑監督撮りおろしのスタイリッシュなタイトルバック。潜入捜査、大量の拳銃、殺人、逃走劇、立てこもり、そしてついに「科捜研の女」おなじみの「あのひと」が兇弾に倒れるという衝撃の展開も……初回につき、記念すべきシーズン15につき、欲張りました。頭からしっぽまでぎゅうぎゅうに餡子がつまった2時間スペシャル。どうか残さず最後まで召し上がってください。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)


■こぼれ話

 『科捜研の女』最新シーズン、はじまります。1999年にスタートした本シリーズは、現行テレビドラマの最長シーズン記録更新中で、いよいよシーズン15となります。16年間もやっていると色々なことがあるもので、われらが主演・沢口靖子さんが長年にわたって京都府警のイメージアップに貢献したとして、京都府警から表彰されました! おめでとうございます、姫ッ! パチパチパチパチ(拍手)。去る10月2日(金)の姫の表彰に、家臣として(?)私、東映プロデューサー・塚田も同行してまいりました。

 マリコのイメージカラー・「赤」のニットに黒のパンツスーツといういでたちの姫は、京都府警・坂井孝行本部長から感謝状を受け取り、「いつもドラマの中で『京都府警・科捜研の榊です』と自己紹介していますので、実際に府警の方々とお会いして身近に感じるところがありました」とニッコリご挨拶。そのスマイルにやられて、府警職員の方々もみんなニコニコでした。

 私個人としては、府警の偉い方々を間近に見ることができて興奮しました。ドラマでは西田健さんが飄々と老獪に演じている本部長ですが、リアル本部長の坂井さんはもっと若くて大柄で誠実そう。すごくちゃんとした方という印象で、存在から自由な味わいが滲み出ている西田さんとは真逆の印象でありました(笑)
 一方、金田明夫さん演じる藤倉刑事部長のリアルは、遠藤雅人さんという方で、こちらはやり手な感じがちょっと藤倉っぽくもありました。遠藤刑事部長は、姫のコメントが科学捜査の重要性を的確に解説していたことを「素晴らしい!」とお褒めくださり、「もし沢口さんが府警に転職したら採用しますか?」という取材陣のおちゃめな質問にも、藤倉ばりのドヤ感で「部下に持ちたい人材です(ニヤリ)」と即答していました。

 今回の表彰で一番驚いたのは、表彰理由の中に「ドラマ放送時にはまだ導入されていなかった科学捜査技術が、のちに実用化され、間接的に『京都府警の科学捜査力の高度化に貢献』した」とあったことです。なんと!我々が作ったドラマが、間接的にではありますが、実際の科学捜査の進化に貢献したのです!そのことを褒めてもらったのです!
 『科捜研の女』企画チームは、新しい科学捜査技術をドラマの中で描くとき、「現実よりも『半歩先』の科学捜査技術」は扱っても良い、というルールでやっています。一歩以上先になるとSFになっちゃうけど、半歩先ならリアルだし、ドラマとしての興奮度も一番ちょうどキモチ良いんじゃないか、と。
 脚本家・櫻井武晴さんは凄いリサーチの上で、科捜研の“新兵器”をよく考えてきてくれます。「これは日本ではまだ導入されてませんが、外国ではやってます」と、驚きの捜査アイデアをサラッと披露してくれて、櫻井さんはほんとスゴイんですが、こうしたイメージが実際の科学捜査を引っ張っていくこともあるんですね。本当に驚きであり、誇らしくありました。

 そんな京都府警お墨付き(?)の優良番組『科捜研の女』。最新シーズンも「リアルよりも半歩先」の「未来の捜査」をご用意してます。存分にお楽しみください!!

(文責・東映プロデューサー 塚田英明)

PAST EPISODE 過去のエピソード

「春スペシャル」
2016年4月17日(日)よる9時放送
監督:兼﨑涼介 脚本:真部千晶
最終話「絶対に捕まえる女」
2016年3月10日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第14話「絶対に捕まらない男」
2016年3月3日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第13話「耳撃者」
2016年2月25日放送
監督:匂坂力祥 脚本:吉本昌弘

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

落合佐妃子 …… 池上季実子

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

相馬 涼 ……… 長田成哉

木島修平 ……… 崎本大海

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

ほか
STAFF
【監 督】田﨑竜太、森本浩史 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【ゼネラルプロデューサー】井圡 隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【制 作】テレビ朝日、東映
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