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科捜研の女14

DATA
新春スペシャル放送決定! 1月18日 日曜 よる9時 ~11時10分
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

最終話 白昼の殺人雨
2014年12月11日

犯人逮捕で解決を見たかのように思われたシアン化物による連続殺人事件。
だがそこに、あらたな殺人事件の報が飛び込んできた。被害者の主婦は、一連の連続殺人と同様に、シアン化物のスプレーを吹きかけられて殺害されていた。マリコ(沢口靖子)ら科捜研の鑑定の結果、今回凶行に使われたシアン化物は一連の連続殺人事件で用いられたものとは別の毒物であることが判明。今回の殺人はいわゆる「模倣犯」によるものであると推定された。
その矢先、白昼のオフィス街でシアン化物が雨のように降り注ぎ、それを浴びた人々が次々に倒れるという事件が発生。近くのビルの屋上に、犯人がシアン化物を撒いた痕跡が発見される。死傷者18名、この未曾有の大惨事は凶悪な「模倣犯」による無差別テロだった。
犯人捜しに奔走するマリコと土門刑事(内藤剛志)。だがそこにさらなるシアン化物による殺人事件の報が飛び込む。そしてついに魔の手はマリコにも忍び寄り――


みどころ

いよいよ、最終回です。
我らがマリコ様の身にも、めまぐるしく様々な事件がふりかかります。
その一つがなんと、ロマンス。
お相手は野村宏伸さん演じる佐沢先生。
どうやらマリコに想いを寄せているようで、
「榊マリコさんって独身ですか?」とひそかに早月先生にリサーチ。マリコと佐沢といえば、前回木島刑事に「ふたり、イイ感じだった」と言われていましたよね。シーズン14最終回にして榊マリコに恋の予感――?これは見逃せません。
一方で、今回の事件は凶悪な無差別テロ。タイトルともなった「白昼の殺人雨」がオフィス街に降り注ぐという未曾有の大惨事が繰り広げられます。次々と毒の雨に倒れて行く人々。平和なオフィス街が一転して地獄と化していく様子をカメラが生々しくとらえています。そしてその「最凶の模倣犯」の刃に、なんと、マリコ自身も倒れてしまうのです。
生きろ、マリコ――
ロマンス、スリル、サスペンス。事件も無差別テロを含めて立て続けに3件。
制作側としては正直欲ばりました。
台本を作る段階から、「これ、2時間分の分量じゃない?」という声も出ました。
ですが、欲ばってよかった。
スピード感とミステリー的な計算、そしてケレン味――これらの絶妙なバランスで牽引力のある画を作り出した田﨑演出。マリコや土門、早月先生、藤倉刑事部長といったそれぞれのキャラクターたちの「いつもと違った顔」も楽しめる、最終回らしい仕上がりになりました。
今シーズン、どうかマリコたちを、最後まで見届けてください。


(文責・中尾亜由子)



こぼれ話

テレビドラマは色んな人たちのアイデアで出来上がっています。コアとなるのはもちろん脚本。そこに俳優さんの演技プラン、現場スタッフのアイデア、仕上げスタッフのアイデア、それぞれが組み合わさって完成するのです。我が「チーム科捜研」にも当然「面白いアイデアを出すぞ」という基本姿勢があり、それはディテールに宿っていると思っています。
例として今回は、主婦(太めのオバチャン)が死ぬシーンを見てみましょう。ガラス・ショーケースに手をつきながら苦悶の表情を浮かべて死んでいく主婦、これは殺人ドラマ(?)『科捜研の女』史上でも屈指の名カットだと思います。
え、そんなディテールのハナシなの、って? はい。今回はそんなこぼれ話です(笑)

まず脚本。ト書きにはこう書かれています。「買い物客が行き交う中、商店で買い物した主婦Aが店主に挨拶して別れた後、突然痙攣し、倒れた!」と。もちろん、脚本はそれ自体がアイデアの集合体なので、この部分だけ切り取ってどうこうということはありません。ですが、これだけでもうナンカ面白い予感がします。
犯人は通りがかりの主婦に猛毒を噴射していたのですが、ひとつの殺人を隠すために無関係の人を殺しまくり、無差別テロに偽装するというトンデモ発想!! これは脚本の櫻井武晴さんならではの秀逸アイデアです。それにリアリティを持たせる筆力も、櫻井さん、さすがであります。

殺される主婦を演じたのは、中谷由香さん。中谷さんは衣装合わせから、アイデアを出してきました。ご自前の衣装を持ってきて「これ、どうですか?」。それが、大阪のオバチャンの代名詞とも言えるトラ柄のブラウス!! 黄色に黒の縞模様のどう猛なトラがでっかくプリントされた例のヤツです。「これ、超イイじゃないですか!」とテンションあがる塚田・中尾のプロデューサーコンビでしたが、「いや、これはちょっと行き過ぎでしょう」と、田﨑監督は笑いながらも冷静に判断。さすがです。本来、全体を俯瞰して監督の行き過ぎプランを抑えるべきなのがプロデューサーなのですが、役まわりが逆になってしまいました(汗)。結果、トラ柄はホワイトボードに貼られる被害者写真としてのみ採用になりましたが、この衣装合わせの時点で中谷さんの女優魂がすでに垣間見られましたね。

買い物をする商店は、アーケード商店街の中のチラシ寿司やらお惣菜やらが売っているお店です。ここでカメラマンの朝倉さんがカメラポジションを大胆に決めました。「よっしゃ、こっち入ろ」朝倉さんのアイデアで、ガラス・ショーケースのチラシ寿司越しに苦しむ主婦という絶妙な構図が生まれたのです。迫力アップの後、倒れるカットは大胆に引きの画になるところも効いてました。さすがです。

仕上げでもアイデアは注入されます。編集作業では、どこを捨てて、どこを生かすか、ちょっとの差で印象が全然変わるものです。田崎監督と編集マン藤田さんは一瞬を見逃しません。主婦が口を開けているところが最もインパクトがある、ということで、中谷さんの苦悶の演技のベスト瞬間を効果的に切り取りました。

そして、音楽。倒れる人々のモンタージュから病院での救命処置へとシーンは繋がっているのですが、ここに川井憲次さんの音楽をどうつけるか? やり方は無限にあります。最初は「倒れるシーンから一連のシークエンスに、通しで、怖くて緊迫感のある音楽を付ける」というアイデアが検討されましたが、検討の結果「倒れるシーンは効果音でムードを作り、音楽は救急救命シーンから付ける」というアイデアが採用になりました。これによって病院での混乱から勢いがグッと増し、川井さんの音楽は気持ちよさを増しました。そして、死ぬ死ぬシーンにも不気味さがアップ! 怖~いムードを作った効果音は、音響効果の荒木さんのナイス仕事です。

とまあ、こんな感じで、ほんの少しのシーンにも、スタッフ&キャストは色んなアイデアを詰めこんでいます。「見てくださる皆さんを楽しませ尽くすぞ!」というのが私たちの基本姿勢なのであります。
ですが、これで終わりではありません。最後は視聴者の皆さんがどうキャッチしてくださるか、です。皆さんに受け止められて、ようやく『科捜研の女』は完成なのです。「楽しみ尽くすぞ」と思ってみてくれたら感激ですし、「仕事帰りで疲れてるからユルく見よう」でも嬉しいです! ユルく見て楽しめるのがテレビドラマですから。

次回は最終回!! 最後までやりきったので、ぜひ皆さん各々の楽しみ方で見て下さい!!


(文責・塚田英明)

PAST EPISODE 過去のエピソード

「『科捜研の女』 新春スペシャル放送決定!」
2015年1月18日 日曜 よる9時 ~11時10分
監督:森本浩史 脚本:戸田山雅司
「「科捜研の女」年末スペシャル放送決定!」
2014年12月21日(日)
監督:兼﨑涼介 脚本:櫻井武晴
最終話「白昼の殺人雨」
2014年12月11日
監督:田﨑竜太 脚本:櫻井武晴
第8話「疑惑の解剖ドクター」
2014年12月4日放送
監督:田﨑竜太 脚本:櫻井武晴

INFORMATION 番組情報

CAST <京都府警・科学捜査研究所>
榊 マリコ/沢口靖子
宇佐見裕也/風間トオル
相馬 涼/長田成哉
涌田亜美/山本ひかる
日野和正/斉藤 暁

<京都府警・刑事部>
土門 薫/内藤剛志
木島修平/崎本大海
藤倉甚一/金田明夫

<洛北医大>
風丘早月/若村麻由美

STAFF 【脚 本】
 戸田山雅司 櫻井武晴
 真部千晶 李正姫 岩下悠子

【音 楽】
 川井憲次

【監 督】
 田﨑竜太 森本浩史 石川一郎 兼﨑涼介

【ゼネラルプロデューサー】
 井圡隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】
 藤本一彦(テレビ朝日)
 塚田英明(東映)
 中尾 亜由子(東映)
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