東映ホーム > 東映マイスター > vol15「相棒」マイスター ロケ地にて

「相棒」マイスター  :  「相棒」誕生10年&「相棒-劇場版Ⅱ-」公開記念

ロケ地にて


柳瀬)
今回も“フィリピンロケ”がありましたが、いかがでしたか。
和泉)
困った時のフィリピンと我々の間ではよく言います。日本では制約があって撮影許可を得るのが難しいことがよくありますから。
柳瀬)
港での爆破シーンもフィリピンですか。
和泉)
そうです。船内シーンは日本ですが。日本での撮影は難しいシーンでしたから、フィリピンに行こうと(笑)。フィリピンではハリウッド映画の撮影が多く行われていて優秀なスタッフもたくさんいますし、撮影にも協力的です。『相棒』では前作の映画も含めて3回は行っています。
西村)
今回撮影で一番苦労したことは。
和泉)
苦労したというか、ホンの段階から“警視庁”シーンの設定が多かったことかな。もちろん実際の警視庁での撮影許可は降りませんから。そういう面でセットづくりや適切なロケ先を探すのが難しかった。観た人が違和感なくすーっと入ってこなくてはならないし、導入部ということもあってそこが一番大変でした。ロケ先となった“宮城県庁”では、職員の皆さんに大変お世話になりました。

休日の時に庁舎を使わせて頂いたんですが、こちらの様々なリクエストに対してすぐに応えてくれました。本当に素晴らしい方々ばかりで、ドラマづくりに対する参加意識がすごく高かった。担当の方などは毎日毎日朝から現場に来てくれて、映画づくりに一緒になって参加してくれました。本当にうれしかったです。
西村)
『相棒』がそれだけ人々に愛されているということだと思います。
和泉)
そうですね。最近撮影が楽になりました。それはロケーションをやっていると特に感じることで、面倒なことになるかもと思っても『相棒』と聞くと急に協力的になってくれるんですよ(笑)。雨降らしの中、道路で交通事故を撮らなくてはいけないシーンがありまして、周りは住宅街でしかもナイトシーンなんです。

準備に時間が掛かるものですから記録スタッフとモニターを見たりして待っていると、向こうから血相を変えたおばさんたちが来るわけなんです。スタッフ何人かにクレームを言った後、僕のところにやって来たんですが、モニターに張ってある“相棒シール”を見て、「あ、相棒ですか」と(笑)。コロッと変わっちゃうんです。

他にも各地で皆さんには撮影に協力して頂いていて、『相棒』に対する愛情を感じています。それはうれしいもので、“ここまで来たんだな”と感じます。
 
©2010「相棒‐劇場版Ⅱ-」パートナーズ

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