『相棒‐劇場版Ⅱ‐』の見どころ
- 西村)
- 前作(劇場版Ⅰ)の大ヒットを受けて、プレッシャーはありましたか。
- 和泉)
- ないといえば嘘になります。前作は、“相棒ワールド”としてはイレギュラーな作品だったかもしれません。そこで今回は、先ずは多くの相棒ファンの方たちに対して、“相棒の世界観”をしっかり観せてあげたいということがありました。
今回、シリーズ中での映画公開となりましたから、ホンの完成が遅れたり現場でいろいろな事があったりして、それがプレッシャーになったことはありました。でも結果としては、相棒の世界観がきちっと描かれたものに仕上がり、納得のいく作品になったと思います。 - 柳瀬)
- 予告編を観たときから、期待できる作品と感じました。事実作品を観てみると、冒頭から引き込まれました。
- 西村)
- 前回より相棒らしさがあると思います。前回は始めて観る人でも入り込める作品でした。今回は、相棒ファンにはたまらない展開になっていました。そこもねらいの一つなのでしょうか。
- 和泉)
- その通りです。前回は『相棒』を知らない人もいたわけで、そうした方々には劇場に足を運んでもらって“相棒って面白い”って感じて欲しかった。ですから相棒ファンだけにターゲットを絞りませんでした。そして今回は、より深い相棒ワールドに誘いたかった。
少し硬い題材かなとも思いましたが、映画ならではの力技の演出なども織り交ぜることができ、撮っていて楽しくかつ充実感もありました。今は皆さんに“とにかく観てください”という思いでいっぱいです。また今回も『相棒』を知らない人でも面白いはず。必ず“相棒の世界”を感じて頂けると思います。 - 柳瀬)
- 水谷さんの“ロープアクション”は、監督のアイディアですか。
- 和泉)
- どうだったかなあ(笑)。もちろんホンにはあります。あまり滑稽にはしたくなかったのですが、右京って何をするか分からない所があるじゃないですか。おそらくああいった行動を笑う人もいるでしょうし。
- 柳瀬)
- 試写を観た人は笑っていました。
- 和泉)
- あれ以上スーパーマンにする必要はないけれど、映画にはああいうシーンも必要かなと感じています。
- 柳瀬)
- そのシーンで私どもの「新・第6ステージ」を使って頂きました。いかがでしたか。
- 和泉)
- すごいセットが組めました。美術の近藤さんが頑張ってくれましてね。東映にはああいうステージが欲しかったですよね。天井の高いセットを以前から切望していました。これから大きなセットを組めるし、これから数多くの名作がこのステージで生まれることと思います。今後の東映には必要なステージだと感じていますし、完成して本当にうれしいです。
©2010「相棒‐劇場版Ⅱ-」パートナーズ