東映ホーム > 東映マイスター > vol15「相棒」マイスター 『相棒‐劇場版Ⅱ‐』の見どころ

「相棒」マイスター  :  「相棒」誕生10年&「相棒-劇場版Ⅱ-」公開記念

『相棒‐劇場版Ⅱ‐』の見どころ


西村)
前作(劇場版Ⅰ)の大ヒットを受けて、プレッシャーはありましたか。
和泉)
ないといえば嘘になります。前作は、“相棒ワールド”としてはイレギュラーな作品だったかもしれません。そこで今回は、先ずは多くの相棒ファンの方たちに対して、“相棒の世界観”をしっかり観せてあげたいということがありました。

今回、シリーズ中での映画公開となりましたから、ホンの完成が遅れたり現場でいろいろな事があったりして、それがプレッシャーになったことはありました。でも結果としては、相棒の世界観がきちっと描かれたものに仕上がり、納得のいく作品になったと思います。
柳瀬)
予告編を観たときから、期待できる作品と感じました。事実作品を観てみると、冒頭から引き込まれました。
西村)
前回より相棒らしさがあると思います。前回は始めて観る人でも入り込める作品でした。今回は、相棒ファンにはたまらない展開になっていました。そこもねらいの一つなのでしょうか。
和泉)
その通りです。前回は『相棒』を知らない人もいたわけで、そうした方々には劇場に足を運んでもらって“相棒って面白い”って感じて欲しかった。ですから相棒ファンだけにターゲットを絞りませんでした。そして今回は、より深い相棒ワールドに誘いたかった。

少し硬い題材かなとも思いましたが、映画ならではの力技の演出なども織り交ぜることができ、撮っていて楽しくかつ充実感もありました。今は皆さんに“とにかく観てください”という思いでいっぱいです。また今回も『相棒』を知らない人でも面白いはず。必ず“相棒の世界”を感じて頂けると思います。
柳瀬)
水谷さんの“ロープアクション”は、監督のアイディアですか。
和泉)
どうだったかなあ(笑)。もちろんホンにはあります。あまり滑稽にはしたくなかったのですが、右京って何をするか分からない所があるじゃないですか。おそらくああいった行動を笑う人もいるでしょうし。
柳瀬)
試写を観た人は笑っていました。
和泉)
あれ以上スーパーマンにする必要はないけれど、映画にはああいうシーンも必要かなと感じています。
柳瀬)
そのシーンで私どもの「新・第6ステージ」を使って頂きました。いかがでしたか。
和泉)
すごいセットが組めました。美術の近藤さんが頑張ってくれましてね。東映にはああいうステージが欲しかったですよね。天井の高いセットを以前から切望していました。これから大きなセットを組めるし、これから数多くの名作がこのステージで生まれることと思います。今後の東映には必要なステージだと感じていますし、完成して本当にうれしいです。
 

©2010「相棒‐劇場版Ⅱ-」パートナーズ

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