江戸の街角── 悪徳役人を懲らしめる、近頃評判のお殿様と五人の家臣。ばったばったと敵をなぎ倒していくうちに、なぜか舞台が西部の荒野に早変わり。カウボーイスタイルの源太が早撃ちならず、早斬りで捌くのは中トロ? これは一体何が起きているのでしょうか?
脚本:小林靖子 監督:柴﨑貴行
東映ホーム > テレビ > 侍戦隊シンケンジャー > あらすじ一覧 > 帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕
2010年6月11日(金)DVDレンタル開始、6月21日(月)DVD発売
江戸の街角── 悪徳役人を懲らしめる、近頃評判のお殿様と五人の家臣。ばったばったと敵をなぎ倒していくうちに、なぜか舞台が西部の荒野に早変わり。カウボーイスタイルの源太が早撃ちならず、早斬りで捌くのは中トロ? これは一体何が起きているのでしょうか?
脚本:小林靖子 監督:柴﨑貴行
皆様の熱い熱いご声援のおかげで、シンケンジャーがオリジナルビデオで帰ってくることとなりました。本当に有難うございます。
謎の外道衆の術に囚われたシンケンジャーの六人が、時代劇、西部劇、刑事ドラマ、学園ラブストーリー、動物もの、アイドルコンサートにスペースオペラ… と次々変わる舞台から脱出することができるのか?
…てな感じの物語なのですが、まあ、凄いです。残念ながら、まだ紹介できないシーンが山ほどあるのですが、まさに侍戦隊七変化! テレビシリーズ終盤の怒涛の展開で、ナチュラルハイになったスタッフ・キャスト、そのままの状態で制作ラインに突入しちゃいましたから、もう、大変というか大事というか、大爆発してます(^^;
テレビシリーズや劇場版とは一味も二味も、いや、出汁から違うかも知れない、戦隊シリーズ史上空前、前代未聞のカーテンコール! とにかく超必見の作品となっておりますので、是非是非ご期待下さいませ。
西部の荒野でゴールド寿司VSシルバー寿司、宿命の寿司対決!
この時点で意味が分からん気もしますが、とにかく、源太の親父を寿司対決で倒した男・銀志郎を演じるのはマイケル富岡さん。
「屋台で寿司を握る!?」という(壮大な)違和感と源太の破天荒キャラが災いし、いつしか異彩ばかりが目立ったゴールド寿司ですが、実は意外にも正真正銘のチャッキチャキの江戸前寿司の系譜だったりするのです。
正統派のゴールド寿司を廃業に追い込んだシルバー寿司。やはり破天荒(味は普通だったのか?)キャラだったであろう源太の親父さんを倒した銀志郎。これはやはり』常人離れした強烈な個性が必要・・・このようにして今回、銀志郎役をマイケル富岡さんにお願いすることとなったのです。
で、肝心の寿司対決はというと、Vシネマ、数多の見どころありますが、これがホントに見逃せない!舞台となった荒野ロケ地は、2月とあって極寒だったのですが、撮影が始まってからは一転。熱い熱いマイケルさんのアドリブに、現場スタッフは笑いを堪えるので必死という状況。これはある意味で、辛いかも?一方で、シンケンジャー側も負けてはいません。相馬君、いつも以上に血がたぎっているのが伝わってきます。相葉君、やはり妙なテンションです。松坂君、変わらず唯我独尊です。と、こんな調子で「源太vs銀志郎~寿司対決~」、「丈瑠vs十臓~真剣勝負~」に引けをとらない?名シーンとなっています。この寿司対決。あえてここまで温存していたと思える程の、面白さ。必見!!!
そしてスペシャルゲストのお二人。西凜太朗さんとチョーさん、一年間外道衆の声を演じて頂いたお二人が堂々登場です。
どんな役かはご覧頂いてのお楽しみということですが、撮影現場でいきなり披露された演技プランに、スタッフ一同大爆笑と同時に最敬礼! そうきますか、まさに、予想を裏切り期待に応える。
そもそも、シンケンジャーのレギュラー声優陣については、例年以上に慎重に考えました。シリーズ初のシンクロ撮影に踏み切ったのですが、作品の性質上、全てシンクロ撮影することはできません。したがって、仕上げに入るまでシンクロのシーンとアフレコのシーン、さらに言えば、それが混在するシーンでどれほどの違和感がでるか、やってみなければ分からなかったのです。そのため、どちらに寄っても対応できる声のお芝居ができる方々、そのベストの方々に引き受けて貰えたと思っています。
で話は戻って、西さんとチョーさん。基本、俳優のお二人ですから、当初から出演を熱望して頂いてたのですが、はぐれ者の太夫(朴さん)や十臓(唐橋くん)と違って、なかなか機会が見つからず、やっとこの特別幕で実現することができました。お二人の素晴らしい演技、是非是非お楽しみに。
シンケンジャーたちに幻を見せるアヤカシ・デメバクトの声を演じていただいたのは陶山章央さんです。実はシンケンジャーのテレビシリーズって、最後の方はシリアスな展開が続いたこともあり、アヤカシが殆んどでてないんです。このデメバクトは第四十六幕の柴﨑組のオボロジメ以来となる、シンケンジャーの本当に最後のアヤカシというわけで、柴﨑監督のこだわりも半端じゃありませんでした。「とにかく個性的な声の方を」と。しかも、ストーリー全体の軽快な感じを壊さず、且つシンケンジャーたちに幻を見せ続ける恐怖を与えるという、難しいバランスを兼ね備えたアヤカシだと思っていたので、「う~ん」と悩みの底へ……。そんなとき、「最近『シンケンジャー』を見て戦隊シリーズにでたいって言う役者があとをたたないんですよ~」とおっしゃっていたマネージャーさんから、陶山さんをご紹介いただきました。聞いてすぐ「これは!」と、すぐに監督に聞いていただきました。「うん、うん。いいですね。いきましょう」と、監督も一瞬聞いただけで、その独特な魅力を持った陶山さんの声に納得。本番では、戦隊シリーズ初挑戦の陶山さんも大いに工夫を凝らしていただき、デメバクトに唯一無二のキャラクターを付け加えてくれました。最後の最後のとてもユニークなアヤカシ・デメバクト。その声を演じてくださった陶山章央さんとの出会いも、シンケンジャーの1年の積み重ねがあったからこその出会いだったかもしれません。ぜひご期待ください。
もうひとつスペシャルな情報。実はこのオリジナルビデオのために、高木洋さんに新曲を4曲も作って頂きました、パチパチパチ(大拍手)。
侍モチーフのシンケンジャーですから、刑事だったり、学園だったりのシーンで、これまでのBGMがうまくハマらない。う~ん、どうしようと監督と悩んでいたところ、コロムビアさんが「作りましょう!」と驚きの大英断。しかも、まるで映画のように画を繋いだ後、尺にあわせてきっちりと。
「で、どのシーンにつければいいですか?」
「せっかくだから時代劇のシーンから…」
ってそっから作るのかよ。柴﨑貴行容赦なし(^^;
この素敵な新曲は、こちらのアルバムに収録されますので、宜しければ一足お先にお聴き下さいませm(__)m
帰ってきた 侍戦隊シンケンジャー 秘伝音盤 特別幕
http://columbia.jp/prod-info/COCX-36139/
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まだお知らせできる情報も限られておりますので、今回は舞台裏な話。以下は興味のある方のみm(__)m
この特別幕の全てを託したのは、大泉のプリンス・柴﨑貴行監督。ディケイド・シンケン篇や終盤四十六幕で、素晴らしい画を撮って頂いたのですが、シンケンジャーとしてではなく、戦隊シリーズで見ると、近くに見えて遠くにある処で育った監督だったりします。
ビデオ撮影を導入したシンケンジャーですが、撮影スタイルはフィルムの頃と基本変わりありません。というより、スタイルを変えることなくビデオ化可能だからこそ導入したわけです。一方、大泉育ちの監督陣でいえば、商業レベルでのフィルム撮影の経験がない、その最初の監督が柴﨑監督ではないでしょうか(正確に言えば、「燃えろ!ロボコン」で演出部に入られてますので、全く知らないわけではありません)。
今回の特別幕、監督の希望もあり、ちょっと実験的な撮影スタイルで挑んでいます。大雑把に言えば、フィルムとビデオの間をとったような感じ(^^;
戦隊シリーズの撮影スタイルは、30年かけて洗練されたものではありますが、それが今日この瞬間、最高なものかどうかはわかりません。そもそも撮影スタイルはあくまでも手段ですし、国によって会社によって、何より作品によって大きく異なります。監督の頭の中にある画を現実の画にするのが目的ですから、「予算」と「効率」の天秤が釣り合いさえすれば、手段は何でもいいはず。視聴する分には何ら関係ない話なのですが、ちょっとした挑戦ということで、すいません。
「シンケンVSゴーオン」、デジタル上映オンリー(…というこちらは結構な挑戦)にもかかわらず、おかげさまで大ヒットとなっております。劇場に足を運んで頂いた皆様、誠に有難うございます。
そして、公開はすでにセカンド・ランに突入しております。劇場のスクリーンで観ることを前提に作られた作品ですので、「銀幕」でお会いできることを楽しみにしております。何卒宜しくお願い致します。
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(文責:宇都宮孝明、大森敬仁、石川啓) |
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