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テレビ

BATTLE-6
電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー(後編)

2010年6月27日(日)あさ6:30~

あらすじ

 ダップに化けるなんて反則すぎる技で宇宙妖精ピコットを奪われた二大戦隊。さらにカーレンジャーがネジレジアの技に操られ、メガレンジャーに襲いかかる!ピコットを奪ったヘルメドーは三つ目の願いを使い、惑星を破壊するスゴイ武器を出現させる。
 なんとか仲直りして駆けつける二大戦隊、だがこんどはカニネジラーの四つ目の願いで出現したあんな奴やこんな奴の大群が、ヒーローたちに襲いかかる!
 このままだと敵が最後の願いを叶えて、宇宙は、ネジレ暴走天国、だとかそんな感じのヒドイ世界に変わってしまう!負けるなメガレンジャー!頑張れカ-レンジャ-!

みどころ

 前編面白かったですね。この作品の監督は、今や仮面ライダーシリーズの大黒柱の一人で、他の映画やドラマでも活躍中の田﨑竜太氏。田﨑監督の緩急自在の演出で後編も目の離せない25分。あらすじには書ききれない程ちりばめられた逆転につぐ逆転、それがテンポ良く描かれながらも、ほんわかした素敵なラストにつながります。
 ここで恒例(なのか?)!後編を楽しむためのワード解説(になってるのか?)。
【卒業アルバム】 卒業写真の撮影に欠席して、左上の丸囲みにはいっちゃった人。当時は悲しくても大人になって「実はオイしかった」と思った人、結構いますよね。
【夢】 カーレンジャーの夢は「みんなで宇宙旅行できる夢の車」でした。そうか、カーレンジャーのロボットは宇宙へは行けなかったんですかね。だから「カーレンVSオーレン」では、宇宙の敵基地に行くためにオーレンジャーのロボをあやつる特訓が必要だったのですね。なるほど。
【コスプレ】 高校を卒業した18歳が、先週まで学校で着ていた自分の制服を着ると、もう「コスプレ」と呼ばれるんですねえ。アグリ役の浜尾君(今年高校卒業)と話してて知り、おじさんはちょっとビックリしました。
 ということで、後編もお楽しみに!

そして今週はまたまた、VSシリーズのスタッフからメッセージを戴きました。シリーズのスタートから、プロデューサーとしては唯一人、劇場版も含めた全作品に関わり続けている、東映ビデオの加藤和夫プロデューサーのコアなメッセージをどうぞ!

 皆さん、こんにちは。東映ビデオのプロデューサー、加藤です。
 ご紹介の通り、戦隊VSシリーズの一本目「オーレVSカクレ」からずっと担当させていただいています。十数年続ける中には色んなことがあったわけで、何からお話ししてよいのか…と思いましたが、本シリーズがどうやって立ち上がったのかという話は私しかできないかなぁ、なんて思い、懸命に記憶を手繰ってみました。

 東映Vシネマってご存知ですか??哀川翔さんや竹内力さんのヤクザっぽいものを想像される方が多いと思いますが、1989年から始まった「ビデオ専用オリジナル映画」です。このジャンル、実は東映が一番先に「クライムハンター」というガンアクション映画から始めたものです。そして色々な作品を作り続けた中で、1995年に東映の看板である「戦隊シリーズ」のVシネマを製作していただけないか、とTV部さんにお願いしました。で、私がリリースする側の東映ビデオのプロデューサーとして作品に参加させて頂くことになったわけです。
 脚本打合せに参加したときに驚きました。20人を越える人たちが円卓を囲むがごとく並んでいたのです(後から日笠Pに聞くと、みんな新ジャンルのソフトで気合入ってたんじゃない??なんてことだったらしいですが)その中で当時のチーフプロデューサーの吉川さんは非常に厳しい方で、いらんことを言うとブッとばされそうな雰囲気がありまして、正直コソコソとしておりました。で、OA中だった「オーレンジャー」単体のVシネマを当初は製作するお話だったのですが、打合せの途中でビデオオリジナルならではのスペシャルな出し物がないもんかなぁ…などと考えはじめ、とはいえ満座の中でこれを言ったら殺されると思い、当時アシスタントプロデューサーだった高寺P(先週も話に出ていた「大○神カ○ン」のあの方です)にその趣旨を話し「例えば『マジンガーZ対デビルマン』みたいなことってできないものなの??」みたいな話をした覚えがあります。高寺Pから返ってきたのは「アニメは殆ど知らないのですが、それは聞いたことあります」という返事でした……。
 で、次の打合せに出たときに驚きました。吉川Pが「この話にカクレンジャーが出てきたらどうなるの??」と冒頭で話し始めたのです。当時、戦隊「シリーズ」とは言え一年間の番組は終了すればそれで終わり。過去の戦隊との競演なんてあり得ない、というのがほぼ常識みたいになっていたからです。多分、高寺Pがうまく説明して下さったんだろうな、なんて今思っています。感謝です。
 こうしてゲストとしてカクレンジャーのレッドとホワイトが出ることが決定。当初一体だった怪人が、カクレンジャー世界側もということで二体に。また水着シーンも追加、サービス満点に(すごく寒かったんですよ、あの現場)。脚本から撮影に…というタイミングで、カクレンジャーの他のキャストがこの企画を聞きつけ「是非出たい」と仰っていただき、カクレンジャーも勢ぞろいすることになりました。こうして転がっていって、今の「戦隊VSシリーズ」のおおもとの形ができあがったのです。

 こんなワケで、沢山の方々のお力を頂いて、のちには「VSスーパー戦隊」というほんとにスーパーな(型破りの)企画ができたり、VSシリーズのオリジナルヒーロー「アカレッド」が登場したり、色んなことを企画製作させていただきました。
 これも本当に毎年支えて頂いたお客様あってのことだと思います。何度かビデオ誌の年間優秀作品として賞状を頂いたことなども、楽しみにして下さった方たちのお力と、そしてなにより毎年作り続けて頂いたスタッフキャストの皆様のおかげだと心から感謝しています。
 さらに去年から「戦隊VSシリーズ」は、映画という新しいフィールドで、また新しいお客様と出会い、一回り大きくなりました。また、こういう形でOAすることとなったのもビックリですが、毎週楽しみにして頂いている方がこんなにいらっしゃることにまたビックリしています。そしてこういった経験を糧に、今また私どもは「帰ってきたシンケンジャー」という新しい試みをさせて頂いています。これからもTV同様、映画、DVDもお楽しみ頂けるように頑張っていきたいと切に思っています。

 長文ですみません。もっともっと色んなこと、色んな出会いがありましたが本日はここまで。最後までご拝読ありがとうございました。


【加藤和夫】東映ビデオ株式会社・企画制作部プロデューサー。Vアニメ(ビデオオリジナルアニメ)にてプロデューサーデビュー。「クライムハンター」から始まるVシネマ作品群、「Sh15ya(シブヤフィフティーン)」等のテレビシリーズ、「電王」劇場シリーズ等200近いタイトルを担当。8月には劇場映画「花と蛇3」の公開が控えている。

データ

【電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー】
1998年リリース http://shop.toei-video.co.jp/shop/ProductDetail.do?pid=DSTD02022
脚本:荒川稔久/監督:田﨑竜太

【電磁戦隊メガレンジャー】
初回放送:1997年2月~1998年2月 テレビ朝日系列にて
出演:大柴邦彦・江原淳史・松風雅也・田中恵理・東山麻美・金井茂・斎藤暁、ほか

【激走戦隊カーレンジャー】
初回放送:1996年3月~1997年2月 テレビ朝日系列にて
出演:岸祐二・増島愛浩・福田佳弘・本橋由香・来栖あつこ、ほか


(文責:日笠淳)

リンク

> テレビ朝日公式サイト
> 東映AG スーパー戦隊ネット
> 東映 天装戦隊ゴセイジャー

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