今も絶えない幼児虐待。しかもそれは、残念なことに連鎖することもあります。虐待を受けた子が親になった時、また子供を虐待してしまう…それは当事者じゃなくても、決して看過してはいけない問題です。「どこかのひどい親の仕業で、自分には関係ない。みんながそんなふうに考えていたら、この問題は解決しない」劇中でもおみやさんはそう言っています。
おみやさんはどんなやり方で、遙香に救いの手を差し延べるのか。社会病理に真正面から迫る、野心作です。

2009年2月12日放送
【脚本】 松本美弥子
【監督】 石川一郎
学習塾の取締役・上村達朗が、事務所で撲殺された。上村は社長の婿養子で、旧姓を芹沢といった。鳥居はその「芹沢」という苗字と、殺人現場に落ちていた一枚のもみじの葉が気になった。
14年前、ホテルの一室で安井明美という女性が殺害された。明美は当時7歳の幼い娘を自宅に残して、テレクラで知り合った男性とホテルで会っていた。しかし現場に残された指紋からは誰の身元も割れなかった。あとの手掛かりは、被害者の爪の中に残っていた皮膚の一部と、部屋から見つかったもみじの葉、そして事件の一ヶ月後に鴨川東署にかかってきた電話、「セリザワという男が犯人だ」というものだった。「セリザワ」に関して明美の周囲が洗われたが、彼女の交友関係を知っている者は誰もおらず、結局事件は迷宮入りした。
明美の遺児である遙香はすでに結婚していた。鳥居と洋子が遙香を訪ねると、ちょうど遙香は2歳の娘・奈緒が迷子になっているのを探しているようだった。そこへ遙香の知り合いの弁護士・佐久間が奈緒を見つけて現れ、事なきを得る。
遙香は鳥居らに上村の写真を見せられて一瞬表情を曇らすが、「知りません、こんな人。もう来ないでください」とにべもない。14年前の母親の事件のことについても「あんな人、母だと思ってませんから」と、はねつけるように言った。
それは無理もなかった。資料によると、14年前遙香は明美にろくに食事も与えられず風呂にも入れてもらえず、というネグレクトの被害児だった。鳥居は、明美の爪に残されていた皮膚と上村の皮膚が一致するかどうか調べるよう、桂子に頼む…。
ゲストキャスト
倉田遙香…大村彩子
佐久間学…高橋和也
みどころ

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