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テレビ

第10話

2009年1月29日放送

【脚本】  岩下悠子
【監督】  吉田啓一郎

  大手商社マン・結城秀則が神社で後頭部を打って死んでいるのが発見される。現場には複数の人間が揉みあったような足跡があった。そして結城の財布には、八坂神社の京料理屋「古都梅」のサービス券が入っていた。それが気になった鳥居は、洋子を連れて「古都梅」に向かう。
「古都梅」には、横井楓という女性が勤めていた。楓は16年前に夫を何者かに撲殺されていた。楓はその事件の第一容疑者だった。というのは、楓は当時、夫の暴力に悩まされていたのだ。しかし楓の犯行を示す具体的な証拠はなく、逮捕には至らなかった。
 鳥居と洋子に会った楓は、結城のことを訊かれて一瞬動揺を見せながらも、結城は前日初めて店に来た客だと語った。そんな楓の姿を、客の不審な男が物陰から写真を撮っているのを鳥居は見咎めた。だが男は走り去ってしまう。
 鳥居らが署に戻ると、鑑識の桂子が結城の所持品から見つかった便箋を見せる。結城宛に、女性から書かれた手紙だった。その筆跡を見て、鳥居は「古都梅」のメニューの字に似ていることに気付く。「古都梅」の仲居は、メニューの字はたしかに楓が書いたものだと証言する・・・!?

ゲストキャスト

横井 楓・・・国生さゆり
野々宮静夫・・・大高洋夫
結城秀則・・・伊藤洋三郎

みどころ

 今回の過去と現在を繋ぐ鍵は、手紙です。相手の顔も知らぬままに、想いをめぐらせながらその手で書く文章には、その時の書き手の息遣いが残っています。何年経とうと、そこに記された文字は読む者に永久に何かを語りつづける。たとえその文面が、偽りの内容だったとしても・・・。
 文通が途絶えたその理由は、あくまで相手を思ってのことだった。「便りのないのは良い便り」とも言いますが、決してそうとは限らない。そんな人生の現実の重みを、国生さゆりさんがこの一編を通じて体現してくれています。
 おみやさんはそんな彼女の止まった時間を、動かすことができるのでしょうか。どうぞご期待ください。

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