今回のキーワードは「時計」。警察嫌いの女性と、父親代わりの刑事。二人の時間は、八年前から止まっている。その時計を動かすのが今回のおみやさんの仕事です。女性が成人式に贈られた時計から事件を辿ると、炙り出されるのは刑事の禁忌・・・彼の葛藤は、どこへ向かっていくのか。そして亡くなった父親の娘への隠された思いが、次第に見えてくる。
綿引勝彦さんは役作りにこだわり、小道具(何かは秘密)もご自身のものをいくつか用意してくださるなど、とても真摯な方でした。渡瀬さんとの対決は、緊迫感溢れるシーンの連続です。小西美帆さんは他のお仕事で海外に長期滞在された直後にも関わらず、明るく現場を盛り立ててくださいました。その笑顔と哀しみの振り幅の広さも、今作に深い奥行きを与えています。
そんなゲストの方々とレギュラー陣の熱演によって、年明け最初のオンエアに相応しい濃厚な作品が仕上がりました。そろそろ脂も乗ってきた当番組、一月以降も必見、でお願いいたします。

2009年1月15日放送
【脚本】 森下 直
【監督】 森本浩史
洋子が、街の弁当屋に鳥居を連れてくる。店主の令子を、恋人で時計職人の木内が手伝っている。令子と木内は結婚を考えているが、令子は「父の許しが出たら」と笑う。だが鳥居と洋子が警察官と分かった途端、令子の表情が曇った。
数日後、河原で男の刺殺体が発見された。鳥居は、その男・柿原が自分の時計を握り締めて死んでいたことが気になった。八年前、府警本部の高矢刑事が刺殺された事件でも、高矢は自分の時計を握り締めていたのだ。しかも柿原は同じ八年前に暴力団員相手に傷害事件を起こし、最近まで服役していた。
高矢刑事は当時薬物対策課で、覚醒剤の密売ルートを追っていた。鳥居と洋子は、府警の薬物対策課の課長・林に会いに行く。林は高矢刑事が柿原を情報屋として使っており、柿原は八年前、殺された高矢の仇を取るために暴力団員を襲ったのではないかと言う。鳥居に柿原が時計を握り締めて死んでいたと聞いた林は、高矢の一人娘を紹介する、と申し出る。
高矢の娘とは、弁当屋の令子だった。林は令子の父親代わりとして、今も気にかけているという。彼女は父親の高矢が仕事人間で家庭を顧みず、殺された時も警察官らの態度に心を痛めていたことから、警察に強い嫌悪感をもっていた。柿原のことなど知らない、と素っ気ない令子に、鳥居は「結婚を許してくれないお父さんって、もしかして林課長のこと?」と訊く・・・。
ゲストキャスト
林まさる・・・綿引勝彦
高矢令子・・・小西美帆
木内俊夫・・・伊東孝明
みどころ

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