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テレビ

第4話

2008年11月27日放送

【脚本】  岩下悠子
【監督】  和泉聖治

 技術誌の編集者・藤本が、何者かと揉みあった末に石段から転落死した。その現場に落ちていたキャンディ「レモンビート」に、鳥居は引っかかる。
 15年前、電機会社社長の一人娘・小田みずほが誘拐され、身代金一千万円を奪われるという事件があった。無事解放されたみずほは、犯人からもらったという「レモンビート」の包み紙を持っていたのだ。だが誘拐事件の犯人は見つからず、既に時効を迎えていた。
 鳥居と洋子は、みずほが講師をつとめるギター教室を訪れる。みずほの父親は事件後に自殺、母親も病死しており、彼女は親戚の養子になって苗字が小田から竹原に変わっていた。
 しかしそんな過去を持つみずほは快活で、紺野という男性に熱心にレッスンをしていた。鳥居らが「レモンビート」のことを訊ねても、みずほは身に覚えがない、という様子だった。誘拐事件のことはもう気にかけていないという。会話の中で、みずほは最近彼氏にふられた、と打ち明けた。
 そんな最中、タクシー運転手・岡辺正孝が藤本転落死事件の容疑者として、鴨川東署に任意同行されてくる。岡辺は藤本の勤務先を訪ね、言い争っているのを目撃されていた。
 鳥居は岡辺がかけていたギター型のペンダントを見て、みずほが同じものを身につけていたことに気付く。みずほが付き合っていたという男は、岡辺に違いない・・・!?

ゲストキャスト

竹原みずほ・・・前田 愛
岡辺正孝・・・細山田隆人
紺野照彦・・・中原丈雄

みどころ

 15年前の誘拐事件のために、人生が大きく変わってしまった若い男女の数奇な縁。二人は果して幸福な未来を送ることができるのか? 現在の事件と併せて、鳥居の記憶力、洞察力が真実をひとつひとつ、鮮やかに紐解いて行きます。
 さて、今回の舞台の一つはギター教室。みずほ役の前田愛さんと紺野役の中原丈雄さんにギターを練習していただいたのですが、前田さんはピアノが得意ということもあり、ギターにも積極的に挑戦してくださいました。そして中原さんは・・・バンドを組まれていて、パートはなんとギター。現場で鮮やかな音色が聴こえてきて、「指導の先生が弾いてるのかな」と思ったら中原さん本人のプレイだったというくらい、課題曲「レジェンド」を完璧にマスターしてきてくださいました。
 そして今回は、久々に和泉聖治監督が当番組に帰って来られました。長回しの画の陰影、キャメラ・ワークのメリハリ・・・すべてが「おみやさん」ワールドの品位を際立たせ、傑作に仕上げてくださいました。長年のファンの皆さんもそうでない皆さんも、そして和泉監督がメイン(ご存知映画版も)監督をされている「相棒」ファンの皆さんも、とにかく必見の一作です。

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