海堂家に、小包が送られてきた。メロンかな、桃かな・・・よだれを垂らしながらそれを開けたさくらの顔が引きつった。
中には、爆弾が入っていた!
3秒前、2秒前・・・・
Booommmmm!!!
京都に爆発音が響き渡った!!
その日、爆発物は3軒の家に送られていた・・・
一つは海堂家、一つは、大学教授大隈武次郎邸、そして、もう一軒の家で爆発が起きたのだった・・・
三者とも、京都で行われるエコロジー推進会議の関係者。何者かが会議の中止を狙っているのか・・・
海堂の身を案じて、家にいたいと言う葵に、海堂は、大隈教授の命を守るように命じた。
大隈武次郎は、微生物培養に情熱を燃やす変人。
その妻、季和子のことを、「僕のご主人様」と呼んで、溺愛していた。
なのに、季和子は、夫の目を盗み、准教授の島野と昼メロ的な情事に溺れていた・・・
葵のほかにも、玲子と刑事たちが、家の周辺の警備を固めている。
蟻の子一匹通り抜けられないはずだった・・・
ある晩、ごみ置き場に行った葵は、爆弾を発見!
あと数分で爆発だ! 梶と玲子と三人で必死にその解除を試みる。
フェイクの導火線は青?赤?
一難去ってまた・・・
海堂家では、庭にいた朝倉と海堂に向けて、ボウガンが発射されていた!
「ねえさん!落ち着いて聞いてください!ご主人様が、お亡くなりになりました!」
曜子の必死な報告に、葵は目の前が真っ暗になった。
ご主人様が・・・
そして、同じ頃、大隈教授もまた、庭でボウガンに襲われていた。
大隈を助けた葵の目に、犯人への憎悪の炎が燃えた。
ご主人様、お掃除、始めさせていただきます!
脚本 真部千晶 監督 藤岡浩二郎