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科捜研の女 16

DATA
2016年10月20日より毎週木曜よる8時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第11話 おもてなし殺人!?
2017年1月26日放送

京都市内で外国人男性(演・ブレイク・クロフォード)の刺殺体が発見された。マリコ(演・沢口靖子)や土門刑事(演・内藤剛志)が現場検証を行うが、被害者の身元や国籍はわからなかった。
早月(演・若村麻由美)の解剖の結果、被害者の胃の中から鴨肉や山羊のチーズなど多くの高級食材が検出される。
「被害者は死ぬ前にフルコースの料理でも食べたのかしら…?」
やがてマリコは被害者が事件当夜に訪れていた一軒のフランス料理店にたどりつく。
 
被害者の接客を担当したのは、メートル・ドテルの羽田野(演・葛山信吾)だった。
メートル・ドテルとは、給仕担当の最高責任者。レストランの客に対する「おもてなし」を全て取り仕切る立場である。
事件当夜、被害者はサングラスの女と二人で店にやってきたという。
職業柄、客のことをつぶさに観察しているはずの羽田野だが、その女の名前はおろか、顔もろくに見ていないと証言。
「女性に視線を向けすぎると不愉快に感じる男性もいらっしゃいますので」
そう弁明する羽田野だったが、マリコはこの「おもてなしの達人」の、とある「嘘」に気がついてしまい――


脚本 真部千晶
 
監督 森本浩史

ゲスト

葛山信吾
上野なつひ
遠藤雄弥
真瀬樹里
ブレイク・クロフォード
ほか




みどころ

様々な世界のプロフェッショナルを描いてきた今シーズンの「科捜研の女」。
今回登場するのは、高級フレンチレストランでお客様に最高のサービスを提供するプロフェッショナル、「メートル・ドテル」です。
 
「メートル・ドテル」――なかなか聞き慣れない名称ですが、フレンチレストランにおける給仕担当の最高責任者のこと。「白服」と呼ばれる厨房スタッフのトップがシェフだとすると、メートル・ドテルは「黒服」すなわち給仕スタッフのトップです。
ただ、トップであれば誰でもメートル・ドテルと呼ばれるわけではありません。
フランスでも日本でも、メートル・ドテルは国家資格です。
給仕といっても、単に注文を取り、お料理を運ぶだけではありません。
アレルギーはもちろん、食材の好き嫌いをヒアリングしてメニューを変えたり、料理の内容を説明したり、お客の食べるペースを見ながら、厨房に指示をして料理を出すスピードを調節したり。
自分の担当するテーブルでこうした「おもてなし」をするだけでなく、店内のすべてのテーブルの「おもてなし」に目を配るのが総責任者たるメートル・ドテルの仕事です。
 
脚本を作るにあたって、銀座にあるフレンチの名店「ESqUISSE」のメートル・ドテル、高橋淳一さんに取材をさせていただきました。その詳しい様子は来週の「こぼれ話」にてお伝えするとして、取材を通じて一番強く感じたことは、おもてなしの「正解」というのはお客様の数だけ存在するのだ、ということでした。
 
たとえば料理の説明。
グルメなお客には詳しい食材や産地の説明が喜ばれるでしょうが、
中には二人きりの会話を楽しみたいカップルもいる。
その時はあえてただ一言で、たとえば「牛フィレ肉のステーキです」とだけ簡潔に説明を済ませることもあるそうです。
 
劇中のとあるメートル・ドテルのセリフに
「水をください、なんて言わせちゃだめだ」
というセリフがあります。
喉が渇いていること、あるいは酒量が足りてそろそろ水を飲みたいこと――メートル・ドテルはそういうことを、お客様をよく観察して感じ取らなければいけない。
「水をください」と言われて初めてお客様の要望に気付くようでは遅いのだ、ということでしょう。
 
お客様を徹底的にこまやかに観察し、何を欲しているのかを瞬時に判断し、的確にその要望に応えていく。
それがメートル・ドテルの「おもてなし」なのです。
 
さて、そんな「おもてなしの達人」とマリコが出会うのが今回のエピソード。
相手が上司であろうと仕事を無茶ブリし、時間帯かまわず早月先生を呼び出し、気になることがあれば周りの会話なんて聞こえなくなってしまい、何か思いついたら説明もなく突然飛び出していく――そんな「愛想なし」で「女子力の低い」マリコにとって、「おもてなし」の精神というのはとても新鮮だったようです。メートル・ドテルの羽田野(演・葛山信吾)が語る「おもてなし」の矜持に、真摯に耳を傾けていました。
 
でも、やっぱりマリコの目は鋭い。
お客様を徹底的に観察するのがメートル・ドテルの仕事ならば、マリコの仕事は現場を、証拠を、徹底的に観察すること。
「おもてなしの達人」のついたある「嘘」に気が付いてしまうのです。
そこから見えてくる殺人事件の真相とは――?

見るだけでお腹が空くお料理(海老のオードブルや、「サントモール」という木炭をまぶした山羊のチーズが登場します!)や豪華なデザートの数々。
鮮やかなブルーに染められた「マミラリアグラシリス」という可愛らしいサボテン。
被害者と共に食事をしていたサングラスの女の謎。
シェフ・ドラン(メートル・ドテルの補佐)の美女(演・上野なつひ)と、彼女に冷ややかな視線を注ぐレストランの女子スタッフたちの醸し出すドロドロした空気。
お茶の間の皆様への「おもてなし」精神がふんだんに詰まった真部さんの脚本を、名シェフ・森本監督が絶品に料理して、とても楽しい極上のミステリーに仕上がりました。
どうぞ熱いうちに召し上がってください。




今週の「マリコの衝撃的シーン」

お茶の間の皆様に贈るもうひとつの「おもてなし」。それは「マリコと土門のデート」シーンです。
 
場所は高級フレンチレストラン。
先に席についていた土門さんのところに、可憐な薔薇色のワンピースに身を包んだマリコさんが登場。その美しすぎる姿に胸の高鳴りは最高潮に・・・! と思いきや、クールにかわす土門さん。
いや、照れているようにも見える。
「でも大丈夫?ここ、高そうよ」
と上目使いでほほえむマリコさん。
「足りなかったら、割り勘だ」
と土門さんもにやり。
そんなふたりの表情を見比べて頬がゆるんでいると、運ばれてきた美しい海老のオードブルを見てマリコさんが一言。
「これ、胃の内容物にあったわね」
……上品なレストランの空気に全くそぐわないこの発言にはさすがの土門さんも「オイ」とたしなめて、苦笑い。
 
二人の楽しいデートは続きます…
 
ちなみに、「ある理由」から、マリコさんはなんとお箸でフレンチを食べ始めます。
とてもマリコらしい、その理由とは――?
 
マリコと土門の関係に胸をときめかせながら見てくださっている「ドモマリ」ファンの皆様。
今回はきっといつも以上に二人の関係を楽しんでいただけると思います。
素敵なデートシーンです。
どうかお楽しみに。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)




第10話こぼれ話

10話、いかがでしたか!?
皆様がまず放送を思い出して、脳内に真っ先に浮かぶものがなんとなく、いや確実に、分かる気がします!!
 
…マリー姫ですよね!!??
こぼれ話にマリー姫を期待されていること、ええ、ちゃんと分かっています!!!
ですので、もちろん今日のこぼれ話は、マリー姫の制作秘話をお届けします!
 
 
すべては、脚本家の岩下悠子さんから「劇中の童話は、主人公をマリコさんに重ねた物語に」というご提案を頂いたときに始まりました。
童話の主人公を「マリー姫」と名付け、マリコさんのように、王子様の手を借りなくても自分の意志で行動するような強いヒロインにしましょう、と。
さらに岩下さんから「沢口さんにマリー姫に扮してもらいませんか」とのご提案。
この岩下さんのご提案には、一同大変驚きましたが、大盛り上がりで大賛成!!
ここで私AP上浦、またも胆を冷やしていました。最近、胆を冷やしがちです。
だってマリー姫、やはり童話の中の主人公ですから、きっとそれなりにメルヘンな恰好で、きっとそれなりに金髪で・・・!
去年放送した、3話の再婚話におけるマリコさんの赤いドレスもインパクトがありましたが、今回の変装のお願いは比べものにならないはず・・・!!!!
 
しかしこんな大胆なお願いにも関わらず、沢口さんはとても快くお受けくださいました。
台本が上がってからマリー姫の衣裳や背景についてご相談に行った際も、沢口さんから「イメージを伝えてくだされば、なんでもやります!」との心強いお言葉。
なんと懐の深い・・・!!!沢口さんのサービス精神に一同心から感激しました。
これはもう絶対に最高のマリー姫カットを撮らねばなりません!!
こうしてマリー姫ミッションは本格的に始動したのです。
 
監督は、前シーズンで監督デビューを果たした小川監督。好評につき二度目の登板です。
沢口さんの心強いお言葉を受けて、監督からマリー姫のイメージとして「マリー姫と真実の鏡」の詳しい物語設定が送られてきました。
え、衣装や背景のイメージではなく、まず物語設定から!!??
せっかちな私、AP上浦は驚いてしまいましたが、この物語設定を先に作り込んでおくという作戦は、後々大成功を収めることになるのです。
小川監督は登場人物の細かな設定(その人物の経歴や趣味に至るまで)を台本から汲み取った上でさらに膨らませて作り込んでいく監督なのですが、さすが小川監督、今回の「マリー姫と真実の鏡」におけるマリー姫の人物設定や物語設定はとっても詳しく決められていて、送っていただいた設定はこのような感じです。




「マリー姫と真実の鏡」第2巻
マリー姫は、エルビア王国のお姫様。
エルビア王国は、自然豊かで、人々が平和に暮らす歴史ある国。
しかし、その平和を狙う北の国ガルデモーン。
そのガルデモーンで参謀を務める魔女が、恐ろしい計画を練っていた。
マリー姫のおじいさんにあたる元国王、グレンモアの誕生祭でのこと。
父の国王、デクレモアを始め多くの貴族や、国民たちが集まって宴が開催されていた時、食事をした者の様子が次々とおかしくなっていく。
国王を始めとした人々の顔が、次々と動物になっていったのだ。
猿や、犬や、猫等、それぞれの顔になっていく人々。
その動物の性格そのままに、猿になったものは、ずる賢くなり、犬や
猫になったものは喧嘩を始めたり、と町は、どんどん混乱していく。
マリー姫は、おばあさんから、何かあった時にだけ開けなさいと言われていた宝物庫の
古めかしい箱を開ける。その中から出てきたのは「魔法の鏡」。
その鏡は、鏡を覗き込んだ人の真実の姿を映し出す。
人々は、その動物の心のままに生きることを望んでいないはずだ。
人々の奥底に眠る人間の誠実な心は、元の姿に戻ることを願っているとマリー姫は思った。
この鏡を使って、動物に変わってしまった人々を、元の人間の姿に戻せるのか、マリー姫の戦いが始まる・・・



めっちゃ詳しい! そして面白そう!!! しかもこれ、2巻です!! 劇中に出てくるのは3巻なのに!!! 前巻の設定まで練るほど気合の入りまくった小川監督に触発され、楽しくなってしまった先輩の塚田P中尾Pも加わり、「マリー姫と真実の鏡」についての物語設定はさらに詳しく練られていったのでした。その内容はいくらページがあっても書ききれないので書けませんが、劇中で出てくる「マリー姫と真実の鏡」の第3巻の簡単な内容は、「自分の国の人々を救ったマリー姫が、敵対するガルデモーン国に乗り込んで、悪い魔女と対決しようとする」お話です。
 
そして、マリー姫がピカーン!!! と照らしているあの鏡は、マリー姫の唯一の武器。
マリー姫は決して、剣や銃のような攻撃型の武器で悪い魔女を倒したりしません。
彼女の武器は、あくまで映るものの本当の姿を映し出す真実の鏡。
鏡を向けて、敵自身に敵の本当の姿を気づかせることで、邪悪な心に蝕まれた敵を改心させ、敵さえも救う。
真実の鏡は、科学で真実を明らかにすることで事件に携わる人々や、時に犯人をも救ってきたマリコさんの姿勢を、まさに彷彿とさせる武器なのです。
この鏡について、小川監督は「マリー姫にとっての真実の鏡は、マリコにとっての鑑定書」と表現。
なるほど!!
相手の本当の姿を映しだして真実を突きつけるマリー姫の鏡は、科学によって明らかにされた真実を相手に突きつけるマリコの鑑定書を象徴しているというわけです。
そして小川監督は、犯人に鑑定書を見せているときのような持ち方で、マリー姫に鏡を持たせることに決めました。
 
物語設定はもう完璧。
次に衣装について、沢口さんのスタイリスト・今井さんを交えて何度もお話し合いを重ねます。
伝統ある王家のプリンセスなので、フリフリした派手なものよりも白くて清楚な美しいドレスで。
金髪のウィッグは少し巻き髪で、ロングヘアーで大人っぽく。
鏡は、おばあさんから受け継がれた古めかしい箱から出てきたものですから、重厚でシックな雰囲気のものを。
小川監督と練りこんだ「マリー姫と真実の鏡」の物語設定があるおかげで、衣装や小道具のイメージもどんどんと湧いてきて、とてもスムーズに決まっていきました。
物語設定があれば、それぞれが持っていたマリー姫のイメージも統一されて、こんなにもスムーズに進むのですね!!
マリー姫に限らず、登場人物の様々な細かい設定を決めている小川監督ですが、あらかじめ設定を決め込んでおくこととのメリットが今回とてもよく分かりました。
 
衣装も小道具もイメージが統一され、準備は万端。
合成スタッフ・北さんと、鏡からピカーン! と出る光の打ち合わせをして、
いよいよ迎えたマリー姫の撮影。

はあ・・・美しいです、もう本当に美しいです。
衣装合わせのときから、沢口さんのあまりの美しさに圧倒されっぱなしでした。
ドレスで現れた沢口さんは、本当に童話から出てきた姫のようでした。
確かにマリー姫、鏡を鑑定書風に持っています!
そしてこの沢口さん扮するマリー姫を姿を見てから美術スタッフが「マリー姫と真実の鏡」の本の表紙を描き起こし、小道具の本を完成させていきました。
その原画がこちら。本当にそっくりです!!

沢口さんのご協力のもと、スタッフの力を結集して撮った渾身のマリー姫カット。
いかがだったでしょうか!?
皆様の脳裏に少しでも焼きついていたら、とても嬉しく思います!
 
来週は11話、おもてなしのプロが登場です!
マリー姫と村の青年・・・ではなく、マリコさんと土門さんがついにデート!!??
お見逃しなく!!

(文責・東映プロデューサー補 上浦侑奈)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ………… 内藤剛志

風丘早月 ………… 若村麻由美

宇佐見裕也 ……… 風間トオル

藤倉甚一 ………… 金田明夫

日野和正 ………… 斉藤 暁

相馬 涼 ………… 長田成哉

橋口呂太 ………… 渡部 秀

涌田亜美 ………… 山本ひかる

蒲原勇樹 ………… 石井一彰

佐伯志信 ………… 西田 健

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、藤崎絵三(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【監 督】森本浩史、田﨑竜太 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【制 作】テレビ朝日、東映

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