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科捜研の女 16

DATA
2016年10月20日~2017年3月9日放送
放送は終了しました。ご視聴ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第4話 猫の時間
2016年11月17日放送

美人女子大生・明日香(演・奥仲麻琴)の刺殺体が発見された。
遺体の周りには、誕生日祝いとおぼしき大量の花束やプレゼントが散乱。
おばんざい屋で働いていた被害者は客のあいだでアイドル的な存在だったらしい。
やがて、マリコ(演・沢口靖子)ら科捜研の鑑定によって被害者の腕時計から犯人のものと思われる男性のDNAが検出される。
藤倉刑事部長(演・金田明夫)は、被害者宅周辺の住人からDNAを採取する「ローラー作戦」の敢行を指示。だが、土門刑事(演・内藤剛志)らの聞き込みによって捜査線上に浮かんだ被害者の交際相手・直人(演・山田裕貴)は、DNAの提出を頑なに拒否するのだった。
 
いっぽう二条署の安藤刑事(演・菊池均也)から、被害者に関する新たな報告があがる。
一昨日、身元不明のホームレスの死体が出たのだが、その際に被害者が「彼の身元を知っているかもしれない」と訪ねてきたという。
だがその死に事件性は薄いと聞くと急に「人違いだった」と立ち去ったらしい。
おばんざい屋の「アイドル店員」とホームレス――このふたつの死体の間にはいったいどんな関係性があるのだろうか?
気になったマリコは、ホームレス仲間を訪問。
やがて死んだホームレスになついていたという、一匹の猫にたどりつく。
この猫が真実を教えてくれるかもしれない、そう考えるマリコだったが――
 
 
脚本:櫻井武晴
 
監督:田﨑竜太

ゲスト

山田裕貴
奥仲麻琴
菊池均也
大堀こういち
吉田ウーロン太
森岡豊
ほか




みどころ

あらすじからはなかなか想像し難いかもしれませんが、今回はかなりコメディ色の強い回です。
レギュラー陣のなにげないやりとりの中に、脚本家・櫻井武晴氏のユーモアセンスがほとばしります。
我らが沢口さんも、「たまにはこういうコメディタッチのものもいいですね!演じていて楽しかったです」と撮影を振り返って楽しそうにおっしゃっていました。
 
ひときわコメディ色が強いのは、「猫」をめぐっての一連の騒動。
事件の鍵を握るホームレス「ヒデ」の死の真相を探っていたマリコは、彼になついていたという猫に出会います。
相手が猫であろうとマリコの態度は首尾一貫。
猫に向かって「検体の任意提出にご協力くださいっ!!」と声をあげ、その勢いに圧倒されてネコは逃げ出してしまいます。
それでもマリコの勢いはとまりません。
自分は他の鑑定で忙しいため、なんと宇佐見にまさかの無茶ぶり。
 
 
マリコ「明日になったら宇佐見さんは、中京みどり公園に行って猫の検査をお願いします」

宇佐見「意味がわからないんですが」

マリコ「その猫から、ヒデさんの死因となるような病原体や毒物が出るかどうか、鑑定をお願いします(にっこり)」

日野「なら、公園に行った君が採取してくればよかったのに」

マリコ「すみません。今日は猫と追っかけっこしてる暇がなくて(足早に自室へ)」

亜美「つまり明日、宇佐見さんは猫と追っかけっこ決定」

宇佐見「ちょっとマリコさん、ちゃんと説明してください!(マリコを追いかける)」
 
 
・・・相変わらず人使いの荒いマリコ様。沢口さんの名コメディエンヌっぷりが光ります。
そして今回の一番の「被害者」は、宇佐見さん。このあと繰り広げられる宇佐見さんと猫との死闘は必見です。
監督に「キャラ崩壊寸前」とまでいわしめた、いつもクールな宇佐見さんの「いつもと違った顔」をどうかお楽しみに。
同じくマリコの「被害」にあう風丘先生、やれやれと諦め顔の日野所長、宇佐見さんとともに「猫の時間」に巻き込まれる相馬くん、冷静にツッコミをいれる亜美ちゃん。レギュラーのみなさんの息の合ったお芝居を見ていて、つくづくチームワークのよさを感じました。
 
もちろん今回のエピソード、ミステリーとしても高密度です。
登場人物が一言でもしゃべろうものなら、誰もかれも怪しく見える手法はさすが櫻井さん。犯人探しをたっぷり楽しんでいただけると思います。
さらに、二体の死体の鑑定、3D車体認証システム、新兵器「映像モンタージュ」といった科学捜査も目白押し。ローラー作戦で集めたDNAの鑑定も、今回の撮影のために特別にお借りした鑑定装置を使いながら、いつもより詳しく描かれています。
まさに、制作現場泣かせの鑑定量。
でもそれこそが「科捜研の女」の真髄です。
わかりやすく、かっこよく描き出されていく科学捜査シーンに、「科捜研の女」スタッフチームの底力を見た気がしました。
 
 
キャスト、スタッフともにチームワークが光る今回。
きっと皆様にも楽しんでいただけると思っています。
ご期待ください!




今週の「マリコの衝撃的シーン」

公園でホームレス仲間特製の鍋料理をほおばるマリコ。

「いただきまーす」と笑顔のマリコは、すっかりホームレスたちに溶け込んでいる様子。「あまった食材を持ち寄って作った鍋」という設定でスタッフが用意したものですが、実際に食べた沢口さんによると「おいしかった!」そうです。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)




第3話 こぼれ話

3話、いかがでしたか!?
マリコの衝撃的シーンは、かなりのインパクトだったのではないでしょうか。マリコのテーマカラーである赤いドレスを身に纏い、まさかの元旦那から結婚指輪を受け取って微笑むマリコ…!
最後に、マリコが城ヶ崎渚の夫婦愛修復セミナーに通っていたのは両親のためで、自分が再婚するつもりではなかったことが分かり、土門さん同様、私もホッとしました。
 
この3話の中でキーワードとなっていたのが、縁切りの井戸として知られる「鉄輪(かなわ)の井戸」の伝説。
夫婦愛修復のプロとして有名な城ヶ崎渚でさえ、旦那の悪縁を断ち切ってやろうとすがる思いで通ってた「鉄輪の井戸」ですが、これは本当に京都に存在している井戸です。撮影も実際の場所でロケを行わせて頂きました。
 
脚本家の李正姫さんとプロデューサーとの打ち合わせで、3話は夫婦愛修復のプロとマリコさんの再婚話を軸としたお話にしようということになったとき、李さんから京都にある「鉄輪の井戸」をモチーフにしましょうというアイデアを頂いて、早速台本作りに生かすため、東映プロデューサーチームで実際に「鉄輪の井戸」へシナリオハンティングに行ってきました。
今回のこぼれ話は、「鉄輪の井戸」のシナハンのお話です。
 
「縁切りの井戸」で悪縁を断ち切れるか、実証!してみました。
「鉄輪の井戸」は、京都駅から徒歩約15分、五条駅の近くにあります。
京都らしい静かな住宅街の一角に突如現れた「鉄輪の井戸」。
佇まいだけでもなんだかご利益がありそう…!
先輩Pの塚田P、中尾PとラインP田中さんと、少し緊張しながら門をくぐります。

この細い道を通っていくと・・・

ありました。鉄輪の井戸です。

近くには、「鉄輪の井戸」についての説明が看板にしっかりと書かれていました。

小さな空間ではありますが、きちんと手水鉢もあります。

劇中でも語られていたように、井戸はすでに枯れていましたが、持参したペットボトルの水を置いて供えれば、それを飲ませるだけで浮気をやめさせることができる、悪縁を断ち切れると言われるのですが・・・。
 
ここで思いました。
そ、供えたい。供えてみたい。というかせっかく来たのに、供えないわけにはいかない…!!!!
そしてこうも思いました。
これは新米APの私が実践して、皆様にどうご利益があったかをお話せなばならない!!誰がやるか、私だ!!!
手元を見れば、ついさっき購入したペットボトルの水があります。
いや、どこかでこの井戸へ来ることを意識して買っていたのかもしれません。そうとしか思えません。
 
やりたい。やらねばならぬ。
謎の興奮と使命感によって、井戸にペットボトルを置いていました。
お、やるのか!という先輩P達の視線。小銭をお賽銭箱に入れて鈴を鳴らします。頭の中で、仕事を忘れて、いや仕事そのもので、プライベートすぎる願いを念じます。
先輩達の視線を背中に感じながら、全力で願いを念じ終えました。
後は、実践あるのみ!
 
京都駅で、「あると笑いが止まらず、ないと悲しずぎてカラスが鳴く豚まん(関西ローカルのネタすぎますか?)」をお土産に買い帰路につきます。
ターゲットは自宅にいる恋人。念じた願いは、この恋人が前付き合っていた人達とやたらと連絡を取らなくなりますように、ということ。プ、プライベートすぎる・・・!いやいや、これも大事な仕事です。
効力がみなぎっているであろうペットボトルの水と豚まんを持って自宅に帰ると、ターゲットはのんびりテレビを見ていました。
計画は立ててあります。気分はまるで暗殺者。
まずは大好物の豚まんを差し出します。やっぱり美味しいなあとほうばるターゲット。まさか豚まんが計画の下ごしらえだとは思っていません。
そろそろ喉が渇いたであろうタイミングで、さりげなく例の水を差し出します。あ、水飲むー? 言えた。完璧なポーカーフェイスで言えた。
受け取った途端、何も疑わず、す、すんごい勢いで飲んでいるー!!!
相当喉が渇いていたのか、豚まんを食べ終えるころにはペットボトル1本まるごと飲み干していました。
か、勝った・・・・!今まで生きてきて、人が水を飲む瞬間を、こんなにもスリリングだと思ったことはありません。
 
あとは、ご利益を待つのみ!
 
なんと思ったよりも早く、ご利益はやってきました。
数日後。そういえばアドレス帳を整理してみた、と言い出すターゲット。見ると仕事関係と友達以外の連絡先が、なんと一切合切消えている!!心配かけたくないし必要ないしと自発的に言い出すターゲット。あまりに効果が絶大で、驚きを隠せません。
 
後日のホン打ちで、脚本家李さんと監督とプロデューサー達に、この結果を報告。
「わざわざ自分でそういうこと言い出す奴って怪しい」とか、「鉄輪の井戸に行ってきたことがバレて気を遣ったんじゃないか」とか、いろいろご意見ありましたが、本当にあれから悪縁が断ち切れたようで毎日とっても平和に過ごしているので、この井戸のご利益、やはり相当なものだと私は強く確信しています。
絶対に断ち切りたい縁がある皆様、京都へ来た際はぜひ行ってみてください!

(文責・東映プロデューサー補 上浦侑奈)

PAST EPISODE 過去のエピソード

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ ……… 沢口靖子

土門 薫 ………… 内藤剛志

風丘早月 ………… 若村麻由美

宇佐見裕也 ……… 風間トオル

藤倉甚一 ………… 金田明夫

日野和正 ………… 斉藤 暁

相馬 涼 ………… 長田成哉

橋口呂太 ………… 渡部 秀

涌田亜美 ………… 山本ひかる

蒲原勇樹 ………… 石井一彰

佐伯志信 ………… 西田 健

STAFF
【ゼネラルプロデューサー】関 拓也(テレビ朝日)

【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、藤崎絵三(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【監 督】森本浩史、田﨑竜太 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【制 作】テレビ朝日、東映

LINK テレビ朝日 公式サイト

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