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科捜研の女 15

DATA
春スペシャル2016年4月17日(日)よる9時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

春スペシャル
2016年4月17日(日)よる9時放送

お知らせ

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雨の山道でSRI車がぬかるみに嵌って立ち往生。
助けを求めて霧の中に迷い込んだマリコ(演・沢口靖子)、宇佐見(演・風間トオル)、亜美(演・山本ひかる)の3人は、幻想的に現れた少女に導かれるように山中の古い洋館に辿り着く。
そこは梅乃宮家。まるで「魔女の棲む館」と称されるその屋敷には、美しくも妖しい三人の美人姉妹が住んでいた。

「お車を助けてさしあげなさい」と厳しい顔つきで使用人に命じるのは長女・梅乃宮緑(演・筒井真理子)。
末っ子の紫織(演・三倉茉奈)は子連れの出戻り。マリコたちを屋敷に導いた少女・凜の母親である。
中でも妖しいのは次女・紅子(演・富田靖子)だ。職業は霊能力者で、その日はちょうど屋敷にスタッフを引き連れてネット配信用の番組を撮影していたところだった。

ここで事件が起きる。
撮影中の番組は、失踪した女子高生を神秘のパワーで探すというヤラセ番組だったが、生配信中に紅子が指定した中継先の竹林から本物の死体(警備員服の男性)が掘り起こされたのだ!

豪雨で山道が通行止めになり、館から出られなくなったマリコたちは、現場の竹林に駆け付けた土門刑事(演・内藤剛志)たちと連絡を取りながら、この不可思議な事件に関わることになる。

なぜ紅子は死体が埋まっていたことを知っていたのか?
水晶玉にイメージが浮かんで見えたと紅子は言う。と同時に自分には霊能力なんて無いとも言い放つ。
「世の中は偶然であふれているものよ」

マリコは紅子が気になる一方で、屋敷の内外で魔女のような不気味な影を何度も目撃する。
この館には本当に魔女が住んでいるのか?

やがて梅乃宮家にはもう一人、娘がいることが判明する。
それは姉妹の父親が愛人に産ませた子・青以(演・高橋かおり)。
姉妹は、三姉妹ではなく四姉妹だったのだ。
かつて詐欺事件に関わった過去のある青以。
青以はもはや梅乃宮家とは関係のない人間だ、と緑は言うが…
青以こそ屋敷にいる魔女なのか?

事件はひとつでは終わらない。
屋敷の内外で巻き起こる梅乃宮四姉妹にまつわる怪事件。次々と人が死んでいく!
すべては魔女のしわざ―――――

マリコは最新の科学捜査を武器に魔女の正体に挑む!

(文責・東映プロデューサー 塚田英明)

■みどころ

 最終回が終わり、マリコともお別れ、寂しい……そんな中、さっそくで恐縮ですが(笑)、マリコが「春スペシャル」で帰ってきます!寂しさもつかの間、けっこう早めの4月放送!楽しみにしていてくださいね。
 そして、帰ってきたマリコが迷い込むのは<魔女>の世界。そこには横溝正史の怪奇ミステリに登場しそうな妖しいムードが漂っています。霧のなかから浮かび上がるのは古い洋館。シルクハットとモーニングコートを身につけた執事に勧められてマリコたちはそこで通行止めの難を凌ぐことになるのですが、なんとこの館には魔女が棲むと言われているのです。そして次々と起こる怪奇的な殺人事件に遭遇。さらに、マリコは魔女のような人影を何度も目撃します。あるときは霧のなかに、またあるときは闇夜の雷に照らされた窓に。果たして魔女の正体は誰なのか?春スペシャルでは魔女たちが棲む奇妙な世界にあなたを誘います。

 なんといってもみどころは魔女の世界を彩る美しい女優たちです。魔女が棲むといわれている館には美しい四姉妹が暮らしています。
 先ずは筒井真理子さんが演じる長女の緑。彼女は真面目で厳しく、その性格を象徴するかのように古風な緑色の和装に身を包んでいます。幼くして母親を亡くした姉妹のなかでお母さんのような役割を背負って生きてきました。そして館にやってきたマリコたちに対しても厳格な態度を示すのですが…。
 富田靖子さんが演じる次女の紅子は、長女の緑とは対照的。気さくで奔放な女性です。赤いレースに縁どられた妖しげなケープで身を包む自称占い師の彼女は、ドキュメンタリー風のネット配信番組を収録しているときに、なんと死体が埋まっている場所を占いで発見してしまいます。なぜ彼女は死体のありかを知っていたのでしょうか。まさか本当に占いで…?
 三倉茉奈さんが演じるのは末っ子の紫織。大人しくて控えめな彼女はいかにもお嬢様らしい紫色のフリルコートを羽織っています。自分を捨てた男との間にできた娘を育てているのですが、「出戻り」の肩身の狭さからかお姉さんたちには逆らえない様子。そんな彼女にも、誰にも言えない「秘密」があるようで…。
 さらにもう一人、異母姉妹の三女・青以を高橋かおりさんが演じます。父親の愛人との間に生まれた彼女は幼い頃に梅乃宮家に連れられてきたのですが、高校を中退して家を出たあと、なんと詐欺罪で逮捕されています。すでに出所したはずの彼女ですがいまどこで何をしているかは謎のまま。いったい彼女はどこにいるのでしょうか…?

 そんな四姉妹をとりまく耽美的で妖しい世界観を表現するべく、ロケーションにもこだわりました。
 まずは姉妹が暮らす「魔女が棲む館」。
 館の表と廊下は三重県の六華苑で撮影をしました。この館は明治時代の実業家が住んでいた由緒正しきもので、時を経たその佇まいは魔女が棲んでいてもおかしくないという絢爛豪華な貫録を湛えています。
 紅子の部屋は京都市内の「紫織庵」で撮影。江戸後期の名医、大正時代の豪商、昭和の証人と受け継がれて大切に使用されてきたここの屋内は、京都ならではの瀟洒な造りが美しい魔女を連想させる魅惑的な雰囲気を醸し出しています。
 さらに魔女たちが引き起こす事件は、物語の舞台を京都から愛媛へと運びます。物語のクライマックスは<東洋のマチュピチュ>と呼ばれる愛媛県・別子銅山の東平(とうなる)で撮影しました。この地はかつて約5千人が共同生活していた鉱山町です。今はなき煉瓦造りの産業跡地には西洋の城郭の廃墟を彷彿とさせる壮大でノスタルジックな雰囲気が漂っています。京都の撮影所から通うには遠いので宿泊ロケを敢行。魔女の正体が明らかになるクライマックスシーンにふさわしい壮大な映像をお届けします。
 もちろん今回も科学鑑定は盛りだくさん。閉ざされた洋館の中に鑑定道具を持ち込んで、マリコたちは魔女の正体に切り込んでいきます。耽美的で妖しく、クラシックな世界観の中で行われる最新の科学鑑定。その不思議なミスマッチ感はスペシャルならではです。「魔女」×「科学」という異色なコラボレーションでお送りする春スペシャル、どうかお楽しみに。

(文責・東映プロデューサー補 森田大児)

■最終話 こぼれ話

ドラマの中の日付設定には色々なパターンがありますが、「科捜研の女」の場合、ドラマ世界の中の日付は実際の撮影時期を基準に設定されています。たとえば9月に撮影が始まった第1話は、ドラマの中の設定も9月。2月に撮影をしたこの最終回は、やはり2月に起きた出来事として描かれているのです。
 
落合佐妃子は9月6日に初めて銃の摘発現場でマリコと出会い、そして2月27日に殉職しました。
池上季実子さんが初めて「科捜研の女」の撮影に入ったのが9月3日。そして殉職のシーンを撮ったのは2月19日。
落合佐妃子と池上さんは同じ季節と同じ時間を「科捜研の女」とともに過ごし、生きたということになります。
 
落合佐妃子を演じられるのはこの人しかいない。同時期に決まっている舞台公演のスケジュールを縫ってでも出演してほしいーーそんな我々制作陣からの熱いオファーを快く引き受けてくださった池上さん。東京での舞台公演の翌日に京都で撮影、そしてまた翌日は東京へ…という超過密スケジュールの中、慣れない専門用語や拳銃の扱い方を勉強して撮影に臨み、落合佐妃子という鮮烈なキャラクターに命を吹き込んでくださいました。
 
初めての撮影を終えたあと「(「科捜研の女」という)既にできあがっている作品に入っていくのは緊張するわ」と話していた池上さんですが、現場で沢口さんとねぎらいの声を交わし合い、旧知の仲の内藤剛志さんや西田健さんとのおしゃべりに花を咲かせ、長田成哉くんからは「かっこいいっすよ」と慕われながら、半年の年月の中でいつしか「科捜研の女」チームにすっかり打ち解けていきました。
 
ですから、そんな池上さんが「科捜研の女」の世界を離れてしまうことを惜しむ声はスタッフキャスト問わず、多くありました。なにより池上さんご自身が、本当に寂しがってくださいました。死にたくないな、と何度も言ってくださいました。
落合佐妃子の死は脚本を作るにあたってかなり初期の段階からイメージされていましたし、その末路に向かって一つ一つのエピソードがデザインされていったほどに必然的なものだったのですが、そういうことを抜きにして、死にたくないな、という池上さんの言葉に私たちは胸をうたれました。それくらい池上さんはこの「科捜研の女」を、そして落合佐妃子を愛してくれていたのだ、と。
 
落合佐妃子という存在に対する強い思い入れは、榊マリコにとってもまた同じだったのかもしれません。
佐妃子の遺体を目の前にしたマリコの涙、叫ぶような蒲原刑事への叱責、そして検視に臨む静かな覚悟、そのひとつひとつからマリコの想いが滲み出ています。印象的だったのは、佐妃子を殺害した工藤に対してその証拠をつきつけるシーン。すべての鑑定資料を突き刺すように示したあと、マリコは証拠となったブレスレットを胸の前でそっと握りしめました。
これは実は「佐妃子への想いを表現したくて考えました」という沢口さんご自身のアイディア。
あれは犯人のブレスレットですが、同時に佐妃子がその身体に残した証拠と犯人とを結びつける重要な物証。
それを握りしめたマリコの姿からは、落合佐妃子とともに過ごした榊マリコの「半年間」をたしかに感じることができました。

 さて、こうして2クール分のエピソードの撮影は(春スペシャルを残して)すべて終了。最終日、私たちは撮影所で、すべての撮影を終えて京都駅へと発つ池上さんをお見送りしました。迎えのタクシーに乗り込もうとする池上さんが、自身の美しい長い髪を指して一言。
「髪切ったらさ、また違う役で出られるかしら」
…「科捜研の女」の世界を本当に好きになってくれたようでした。
「じゃあ佐妃子の双子の役で(笑)」ととっさに応じたスタッフに対しては「うーん、それはつまんないから却下(笑)」とチャーミングな笑顔。最後まで、かっこいいおねえさまでした。

 そして最後になりましたが…半年間という長い間、テレビの前で同じ時間を過ごしてくれた視聴者の皆様、本当にありがとうございました。半年の時間を生きた登場人物たちが、放送が終わっても皆様の心のなかでまた新しい時間を紡いでいってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)

PAST EPISODE 過去のエピソード

「春スペシャル」
2016年4月17日(日)よる9時放送
監督:兼﨑涼介 脚本:真部千晶
最終話「絶対に捕まえる女」
2016年3月10日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第14話「絶対に捕まらない男」
2016年3月3日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第13話「耳撃者」
2016年2月25日放送
監督:匂坂力祥 脚本:吉本昌弘

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

落合佐妃子 …… 池上季実子

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

相馬 涼 ……… 長田成哉

木島修平 ……… 崎本大海

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

ほか
STAFF
【監 督】田﨑竜太、森本浩史 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【ゼネラルプロデューサー】井圡 隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【制 作】テレビ朝日、東映
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