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科捜研の女 15

DATA
春スペシャル2016年4月17日(日)よる9時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第9話 ニセ妊婦殺人事件
2016年1月21日放送

■あらすじ

京都市内の一軒家で妊婦(演・須藤理彩)が殺された。

遺体発見現場には出産道具がそろっており、いつ産まれてもおかしくない様子だったらしい。ところが、検視しようと被害者の腹部に触れたマリコ(演・沢口靖子)は違和感に息をのんだ。
「彼女、妊娠していないかも」
上着をめくると、その下に現れたのは妊婦ジャケット。おもに父親学級などで使われる、いわば「ハリボテのお腹」だ。つまりこの女性は、妊婦のフリをしていたのだった―!

被害者の夫(演・濱口秀二)の話によると、家の跡取りを期待されて被害者はプレッシャーを感じていたのだという。さらにDNA鑑定などの結果、現場には妊婦のフリをした被害者とは別に<本物の妊婦>がいたことがわかる。
土門刑事(演・内藤剛志)の調べによると、事件の当日に被害者は自分の口座から一千万円を引き出していたらしい。しかし現場には見当たらなかった。
もしかして被害者はその一千万円で誰かの赤ちゃんをもらおうとしていたのか?

現場に落ちていたお守りから、マリコたちは女性たちの駆け込み寺<マザーズテラス>にたどりつく。そして、この寺の主催者(演・山村紅葉)は助産師の資格を持っていた。

被害者はなぜ妊婦のフリをしていたのか?
そして彼女を殺した犯人は?
妊娠偽装の謎と共に殺人事件の真相が解き明かされる―。

(文責・東映プロデューサー補 森田大児)


■みどころ

人間誰しも大なり小なり秘密を抱えて生きているものではありますが、今回はそれぞれに大きな秘密を抱えた、ちょっとやっかいな女たちの物語です。
 
まずは須藤理彩さん演じる、被害者の静香。
嫁ぎ先の名家・橘家の嫁として待望の跡取りをさずかり、出産間近のはずでした。
・・・ですが殺害されてはじめて、彼女のお腹の中には赤ちゃんなどいなかったことが露見するのです。
彼女は真っ平らなお腹に「妊婦ジャケット」という、お腹のあたりにウレタンフォームと鉄粒の重りの詰まった「疑似腹部」を装着して妊婦のように見せかけていたのでした。
この「妊婦ジャケット」、本来は父親学級などでお父さんたちが妊婦の感覚を体験するために装着するためのものなのですが、彼女はこれをずっと服の下につけることで周囲をだましていました。お腹の中に大きな秘密を宿していたのです。
名家の嫁としてどうしても跡取りを産んでほしい――そんな姑や夫からのプレッシャーが彼女をこのような行動に走らせたようにも思えます。
 
マリコたちが調べを進めていくうちに、静香はあと2人の女と組んで「赤ちゃん売買計画」を企てていたのではないかー?という疑惑が浮上します。
1人目は、「赤ちゃんを売ろうとした」と思われる、本物の妊婦。
その正体が誰なのかはここでは伏せますが、彼女もまた大きな「秘密」を抱えている女のひとり。
 
そしてもう1人はどうやら助産師のよう――ここで浮上するのが女たちの駆け込み寺「マザーズテラス」を経営する、「マザー可奈子」こと秋山可奈子。
山村紅葉さんの怪演がとにかく魅力的なこの「マザー」にも、隠してきた秘密があります。
 
さらにこの「マザーズテラス」に集う女たちも曲者ぞろい。
一心不乱にスケッチブックに絵を描いている女。
飽きもせず鏡の中の自分の顔を見つめている女。
料理をしながら氷をがりがり噛み砕いている女。
 
そんな一筋縄ではいかない「ワケあり女」たちと対峙するのが、我らがマリコさん。
科学的視点と曇りのない心でこうした「秘密」にまっすぐに切り込み、ときには優しく女たちの心のひだに迫っていきます。
時に戦士で、時に女神――いつも以上に表情豊かなマリコさんが今回の何よりの見どころかもしれません。
 
女だらけの第9話、「ニセ妊婦殺人事件」、どうかお見逃しなく。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)


■こぼれ話

FILE.8「スペシャリストたち」いかがでしたか? このサブタイトルには、「新番組とのコラボ企画」という単なるアピールだけではなく、解剖医・風丘早月編であることも受けて「医学、科学、犯罪捜査、それぞれの専門家(スペシャリスト)たちが力を合わせて活躍するエピソード」という意味も込めました。

そうしたスペシャリストたちの対極にいる存在が、早月先生の娘・亜矢ちゃんです。まだ何者でもない高校生。科学捜査の素人である彼女に対してマリコが、「人が誰かに何かをすれば、必ず証拠の交換が起きるの」と基本の基本を教えるシーンが個人的には大好きです。このマリコの“科学捜査入門”を経て、亜矢ちゃんは最後には「大学は医学部を目指す」と自身も科捜研の研究員になる意志を表明します。出来上がった作品を見て、「なるほど。良き師との出会いが未来のスペシャリストを産むんだなあ」と素直に思えました。

ちなみにこのシーン、沢口さんも撮影をとても楽しみにしていたとのことで、亜矢役の染野有来さんとは共演初日だったのですが、「素直でストレートな芝居がとても印象的!」とおっしゃっていました。「可愛い娘がいて風丘先生がうらやましい」とも。染野さん、さすが森本監督に見出された逸材であります。

さて、ある分野のスペシャリストの活躍を描くためには、作り手はその分野についてわかっていないといけません。勉強するのが大変なんですよお。
脚本の戸田山さんは科学や医療の知識が驚くほど豊富な方ですが、それでも調べても不明なことは専門家に聞かないとわかりません。今回、脚本段階での医療リサーチはプロデューサーの私が代表してやりました。医者の先生に作成中の脚本を読んでもらって監修してもらい、こちらからも色々質問させてもらったのですが……結構大変でした。
向こうは医療のスペシャリストですが、テレビドラマの裏側や脚本のことは専門外です。そこを擦り合わせつつ、リアルとフィクションの落としどころを探るのが私の役目なのですが、なにぶん医学の基本的なことをわかっていないので、取材が難攻したのです。終いには「私はバリバリ文系人間なんで、もう一度最初から説明してもらえませんか?」と勝手にキレて、苦笑されてしまいました。反省しています。

まあ、そんなドタバタ取材活動を何度か経た後、みなさんの力でもって医療シーンは成立にいたりました。戸田山さん、森本監督はじめ現場スタッフ、ロケ協力していただいた京都府立医科大学附属病院さん、そして早月を演じた若村麻由美さんがその能力を結集したのです。警察の捜査だけでなくテレビドラマもまた、各パートのスペシャリストたちが頑張って、毎回作っているのであります。

少し自分のことを言うならば、私・塚田は『科捜研の女』をシーズン2終わりで一旦離れて、そのあとは特撮ヒーロー番組をやっていました。ヒーロー番組は一般ドラマに比べて、合成やら造型やらアクションやら特別なことが多いです。おかげで色々学ぶことができました。シーズン12で戻ってからは、そこで培った諸々を活かしながら、『科捜研』をよりパワーアップさせたいと思ってやっています。で、昔とった杵柄ってやつで、ヒーロー番組のノウハウが時にはそれなりに役に立ったりもするのです。

『スペシャリスト』の宅間風に言うならば、「何しろ俺、10年やってましたから」です。

―――――すみません。これが言いたいだけでした(笑)
次回も応援よろしくお願いいたします!

(文責・東映プロデューサー 塚田英明)

PAST EPISODE 過去のエピソード

「春スペシャル」
2016年4月17日(日)よる9時放送
監督:兼﨑涼介 脚本:真部千晶
最終話「絶対に捕まえる女」
2016年3月10日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第14話「絶対に捕まらない男」
2016年3月3日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第13話「耳撃者」
2016年2月25日放送
監督:匂坂力祥 脚本:吉本昌弘

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

落合佐妃子 …… 池上季実子

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

相馬 涼 ……… 長田成哉

木島修平 ……… 崎本大海

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

ほか
STAFF
【監 督】田﨑竜太、森本浩史 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【ゼネラルプロデューサー】井圡 隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【制 作】テレビ朝日、東映
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