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科捜研の女 15

DATA
春スペシャル2016年4月17日(日)よる9時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第8話 スペシャリストたち
2016年1月14日放送

■あらすじ

京都市内の宝石店で強盗殺人事件が発生。
マリコ(演・沢口靖子)は事件当夜に店の防犯システムが作動しなかったことから、
実行犯とは別に「共犯者」がいたのではないかと考える。
そんなマリコの前に一人の女子高生が現れた。
「マリコさんなら、私の調査に協力してくれますよね?」
探偵気取りの彼女の名前は、風丘亜矢(演・染野有来)。
解剖医の風丘早月(演・若村麻由美)の娘なのだった。
 
亜矢のいう「調査」というのはまさにこの宝石強盗事件の「共犯者」のこと。
「親友・麻衣のお父さんの無実を証明したい」のだという。
「麻衣のお父さん」というのは件の宝石店の警備員、保坂逸郎(演・渋谷哲平)。
普段からこの宝石店の警備を担当していたが、事件の日に限って急にシフトを外れていた。
警備員なら防犯システムのスイッチを切っておくことも可能――土門刑事(演・内藤剛志)によれば、保坂逸郎はまさに「共犯者」として 捜査線上に上がっていた人物だった。
そんな中、「実行犯」と思われる男が意識不明の状態で発見され――
 
親友の父親の無実を証明するため「弟子入りしたい」とマリコを慕う亜矢。
母として、そしてひとりの解剖医として、被害者の声に耳を傾ける早月。
鋭い観察眼で犯人を追う土門。
そして、科学に照らし、まっすぐに真実を見抜こうとするマリコ。
それぞれの想いが交錯する中、元特別捜査係の宅間善人(演・草彅剛)も登場し、事態は思わぬ方向に転がっていく。

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)

■みどころ

新年あけましておめでとうございます。
2016年も『科捜研の女』をよろしくお願い致します!
 
新年初回は1月14日(木)。見どころは、同日のよる9時からスタートする新番組『スペシャリスト』との豪華コラボです! 
沢口靖子 VS 草彅剛 !!
『スペシャリスト』は草彅剛さん演じる犯罪心理のスペシャリスト・宅間善人が難事件を解決するドラマ。スペシャルドラマとして過去4回放送して人気を博し、ついに連続ドラマになりました。
 
科捜研に宅間がやって来るシーンの撮影日は、沢口さんもなんだかウキウキしたご様子で「新しいレギュラーを迎えたみたいです」と草彅さんを笑顔でお迎え。一方の草彅さんもずっと共演していたかのように、ごく自然にお芝居されていました。ですが実は草彅さん、15年もの長い間マリコを真摯に演じてきた沢口さんのオーラを感じてすごく緊張していたことが、後の取材で明らかに。そして『科捜研の女』へのリスペクトを語ってくださり、感動しました。
『スペシャリスト』の脚本家が『科捜研の女』も手掛ける戸田山雅司さんだからこそ実現した二大主役の豪華共演。どんな風に絡んでいるのか?「俺、10年入ってましたから」の決め台詞も登場。放送をお楽しみ下さい!
 
そして8話は、若村麻由美さん演じる風丘早月センセイのフィーチャー回でもあります。
いつもは解剖も華麗で仕事キッチリ、「毎度!」とスイーツを手土産に颯爽と登場するカッコイイ早月先生ですが、彼女には悲しい過去があります。夫を殺人事件で亡くしているのです(2008年放送。第8シリーズ。File5「7年前の白骨死体!結婚指輪が語る過去!!」)その時はまだ小さかった娘・亜矢ちゃんが今は高校生、親友の父親が関係する事件に関わろうとして、早月を困らせます。「子育ては難しい」と悩む早月センセイのいつもとは違う面をご堪能ください。
 
その早月の娘・亜矢ですが、「私、今決めたんです。マリコさんの弟子になるって」と宣言。なんとマリコに弟子入りします。
これって燃えるパターンじゃないですか?「ライバルの子を弟子にして鍛える」っていう、私の好きな展開です。最新映画『クリード チャンプを継ぐ男』では、ロッキーがあのアポロの息子を鍛えてますし、『北斗の拳』ではケンシロウがラオウの息子を鍛え、『ドラゴンボール』ではピッコロが悟空の息子・悟飯を鍛えます。
え? マリコと早月はライバルなの、って? ……まあ、ライバルなのかもしれませんよ。
さて、突然パダワンに慕われたマスター・マリコはどうするのか??
早月の娘・亜矢を演じるのは染野有来さん。オーディションで選んだ美少女で、「こんな逸材がいたのか」と森本監督も絶賛の女優さんです。
 
『科捜研の女』新年から見どころ盛りだくさん、豪華にお送りします! ご期待下さい!!

(文責・東映プロデューサー 塚田英明)

■正月スペシャル こぼれ話

新年あけましておめでとうございます。スリルとサスペンスの正月スペシャルはいかがでしたでしょうか。櫻井武晴先生の刺激的な台本をより面白い作品に仕上げるべく、現場ではキャラクター作りやロケーション選びにこだわりました。

まずはキャラクター作り。川田勝役を例にあげますと、茶色地に柄模様のスーツと黄色地に柄模様のスカーフというくどい着合わせでアクの強いキャラクターを演出しました。ちなみにその派手なスカーフは役を演じた伊武雅刀さんご本人の私物。衣装合わせのときに「例えばこんなスカーフをしたらどうだろう」と伊武さんが私物を巻いてみせたものが一番ぴったりだったのです。川田勝には洟をすする癖がありましたが、これも「怪しい雰囲気を出したい」という伊武さんのアイデアでした。さらに川田勝が薬の売人と電話で話しているシーンでは、落ち着きなく手元で包装用のプチプチを潰している描写があります。これは芝居にアクセントをつけたいという濱監督のアイデア。このようにしてくどくてクセのある怪しいオヤジ像が仕上がりました。

次にロケーションです。スケール感を狙った夜の国際空港のシーンはなんと関西国際空港で撮影させていただくことになりました。さすが関西国際空港、セキュリティチェックは厳重。まず手荷物以外の持ち込み荷物は、撮影機材もすべて申請が必要。制作部があらかじめ各部スタッフに確認して細かい機材も例外なく事前申請しました。また、その機材をセキュリティエリア内で一つでも紛失してしまうと飛行機の運航に支障が出てしまう可能性が・・・。紛失したものが危険物になる可能性があるからです。万が一のことがあると・・・撮影も止まってしまう上に、たくさんのお客様に大迷惑がかかってしまいます!スタッフ一同、いつも以上に忘れ物だけは絶対しないように気をつけました。
人と手荷物も、普段飛行機に乗るときと同じようにセキュリティチェックを受けました。キャスト・スタッフの全員がセキュリティエリアの中の撮影場所へ移動するのに一時間。このように厳重でこまやかなチェック体勢が空の安全を支えているのですね。大所帯で荷物の種類も多い我々撮影隊を快く受け入れ、膨大なチェック作業をスムーズに行ってくださったうえに、夜間の撮影だということで特別に電気を灯してくださった関西国際空港。おかげでスケール感のあるカッコいい画がたくさん撮れました。
撮影のハイライトは、大乱闘へと発展する手荷物受取場のシーン。最後に小沢真珠さん演じる麻薬の売人・華をマリコが追いかけるカットがあります。沢口靖子さんが手荷物受取場から外のロビーへ出て追いかけるところを撮影するわけですが、このロビーはセキュリティエリアの外に位置します。厳重なチェックを経て入ったエリアですから、一度出てしまうと簡単に元の手荷物受取場に戻ることはできません。よって撮影のチャンスは一回きり。セキュリティエリア内での撮りこぼしがないことを確認してからいよいよラストカットへ。
マリコがセキュリティエリアの外へと駆け抜けて・・・一発OK!
主演の沢口さんが無事にこのシーンのラストカットを決めてくれました。

関西国際空港での撮影はセキュリティエリアの外でも続きます。次の難関は、追っていた華を見失ったマリコ、そのあとを追いかけてきた落合刑事、そしてさらに後を走ってきた土門刑事が合流するというシーン。この3人が次々とテンポよく合流するところを撮りたいのですが、タイミングを見計らうのが難しい。タイミングを計るには3人にカメラのすぐ脇から登場してもらう方が簡単なのですが、50mほど離れたロビーの奥からカメラのある手前へと一直線上に駆けつけてもらう方が奥行きも迫力もある画になります。だったら奥から走ってみようじゃないか――土門刑事を演じる内藤剛志さんの一言もあり、実際に3人が奥から走ってくるところを撮影することになりました。
キャストスタッフ一同、息を合わせて本番へ。
マリコがやってくる、その後を追いかけてきた落合刑事が台詞を言う、そしてさらに奥から土門刑事が走ってきて・・・危うく手前の自動扉に阻まれそうになりつつも・・・タイミングよく合流して次の台詞を言う。
OK!と監督より掛け声。
早すぎても遅すぎても成立しない芝居が成功しました。スタッフと沢口さん、内藤さん、池上さんの3人のチームワークのたまものです。

このようにハラハラドキドキする撮影が夜通し行われましたが、キャスト・スタッフの心を癒してくれたのが麻薬探知犬カイザー役を演じたつぶらな瞳の大型犬・あんずちゃんでした。撮影の合間や待ち時間はみんながあんずちゃんの前に集まっていてモテモテ状態。この「癒し系」のあんずちゃんですが、実は災害救助犬として訓練されているエリート。鋭い嗅覚で麻薬犯罪を摘発する凛々しい姿はまさに本物ならではの名芝居なのでした。

こだわったのはキャラクターやロケーションだけではありません。劇中で捜査の強力な助っ人となる<西洋ミツバチ>も本物にこだわりました。西洋ミツバチはその名の通り、本来海外にしか生息していないそうです。そこで、京都産業大学で研究用に飼育していた本物の西洋ミツバチを貸していただくことになりました。その数はなんと四~五千匹!おかげさまで新型薬物を鋭く探知する黒と黄の軍団を大迫力で演出することができました。

こうして、大空港にアクション、爆発、犬、蜂とてんこ盛りな正月スペシャルを無事皆様にお届けすることができました。現場は現在1月クールのエピソードを撮影中。どうか本年も「科捜研の女」をよろしくお願いいたします。

(文責・東映プロデューサー補 森田大児)

PAST EPISODE 過去のエピソード

「春スペシャル」
2016年4月17日(日)よる9時放送
監督:兼﨑涼介 脚本:真部千晶
最終話「絶対に捕まえる女」
2016年3月10日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第14話「絶対に捕まらない男」
2016年3月3日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第13話「耳撃者」
2016年2月25日放送
監督:匂坂力祥 脚本:吉本昌弘

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

落合佐妃子 …… 池上季実子

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

相馬 涼 ……… 長田成哉

木島修平 ……… 崎本大海

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

ほか
STAFF
【監 督】田﨑竜太、森本浩史 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【ゼネラルプロデューサー】井圡 隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【制 作】テレビ朝日、東映
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