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科捜研の女 15

DATA
春スペシャル2016年4月17日(日)よる9時放送
放送は終了いたしました。ありがとうございました。

EPISODE GUIDE

第4話 イケメン書道家殺人事件
2015年11月12日放送 ※11月5日の放送はお休みです

■あらすじ

 イケメン書道家としてテレビでも活躍していた義本清流(演・合田雅吏)が殺された。

 早月(演・若村麻由美)の詳しい検査によると、被害者は手首が思うように動かせなくなるキーンベック病であった可能性が高い。
 手首が自由に動かせないのであれば、筆で作品を書くことはできないはず――そう疑問を抱くマリコ(演・沢口靖子)ら科捜研や土門刑事(演・内藤剛志)。被害者の作品を鑑定したり関係者の証言を得るうちに、<ゴーストライター>の存在が色濃く浮かび上がってくるのであった。

 ゴーストライターを務めた可能性のある人物は何人かいた。愛人疑惑が囁かれている一番弟子の美人書道家(演・佐藤寛子)。書道ギャラリーのオーナーの息子でもある、もう一人の弟子(演・西尾塁)。そして被害者の幼馴染みであり奈良墨の老舗「椿乃堂」十六代目当主の椿千代子(演・中島ひろ子)にも書道の経験があった。

 はたしてゴーストライターの正体は誰なのか?
 そして義本清流を殺した犯人は?

(文責・東映プロデューサー補 森田大児)


■みどころ

 今回のテーマは「書道」。
 「書道」にかかわる個性的なキャラクターが満載です。

 まずは被害者であるイケメン書道家、義本青流。演じたのは合田雅吏さん。和服がとても似合い、少女漫画に出てきそうなキラキラオーラを醸し出していますが、この人には「秘密」があります。手首の故障のせいでもはや自分で書を書くことはできず、ゴーストライターを使っているのです。

 そしてその2人の弟子である、水越涼香(演・佐藤寛子)と城島連(演・西尾塁)。
 一番弟子である涼香は、アーティスティックなファッションに身を包む美人書道家。書道の先生としてテレビ番組にも出ています。

 そんな彼女のことを「(青流)先生と付き合ってたんじゃないの」と苦々しげに話すのは連の母親で書道ギャラリーの経営者、城島美野里(演・大島蓉子)。息子の連を書道家として大成させたい彼女もまた、押しの強い強烈なキャラクター。

 そして、青流のことを本名の「清人くん」と呼ぶのは幼馴染みの椿 千代子(演・中島ひろ子)。書道に欠かせない「墨」を作る「椿乃堂」の当主です。仕事中は作務衣に身を包み、外出時は着物を粋に着こなす--そこはかとない色気の漂うキャラクターになりました。

 それぞれに個性的で、物語を秘めていて、みんな怪しいーーミステリードラマの名手・真部千晶さんの脚本を兼﨑監督が彩り豊かに、美しく、妖しく、魅力的に撮ってくれました。

 そして今回のもうひとつのテーマは筆跡鑑定。
 ゴーストライターはいったい誰だったのか?
 事件の鍵を握るその謎を解明すべく、科捜研はゴーストライター候補の人々の筆跡鑑定をすることに。
 でも義本青流のゴーストライターをつとめるほどの人物なら、書体を偽ることなど簡単にできてしまうはず。しかも青流は「筆跡」という概念とはほど遠いアーティスティックな書で有名な書道家だった。
 はたして科捜研はゴーストライターを見つけることはできるのか--
 筆跡鑑定担当の日野所長の活躍にもご注目ください。

 最後に。
 前回の「こぼれ話」でもご紹介しましたが、ドラマの中でマリコも書道を披露。沢口靖子さん自身が書いた美文字、ぜひお楽しみに!

(文責・東映プロデューサー 中尾亜由子)


■こぼれ話

 新しくて面白いもの、ワクワクするクリエイティブなものは、「今までにない組み合わせ」から生まれるものだと思っています。今でこそ沢口さんは科捜研の研究員というイメージが定着していますが、16年前に企画を立ち上げたときは、「あの沢口靖子が科学捜査!?」というミスマッチ感は相当なものでありました。まだ「リケジョ」なる言葉も世に存在しない時代、沢口さんと言えば『澪つくし』『御宿かわせみ』のようなしっとりとしたイメージが強かったですし、海外ドラマ『CSI』も無いときでしたから「科学捜査」も今ほど身近なものではありませんでした。そんな異質な組みあわせが功を奏して、15シーズンも続く本作のワクワクは生まれたのであります。

 そして今シーズン。池上さん演じる「ソタイの女」と我らがマリコ&土門との組み合わせ、そこから生まれるワクワクをお楽しみください。佐妃子が絡むと、内藤剛志さん演じる土門刑事がイライラするのが面白いです。土門はそれなりの強敵が現れないと動じないですからね。最近のライバル、戸田菜穂さん演じる芝管理官、金田明夫さん演じる藤倉部長も結構な敵でしたが、今では強敵と書いて「とも」と呼べる関係になりました。でも佐妃子はそんな彼らと比べてもヤバイ。スタッフからは「ついにラオウがきましたね(by『北斗の拳』)」との声もありました。『ドラゴンボール』だったらフリーザ、『スラムダンク』だったら山王工業クラスですね。土門にもマリコにも何かしらの変化を強要する存在であります。この組み合わせはこの先も面白くなりますよ。

 でも異質なものって、当たり前ですけど組み合わせるのが難しかったりします。例えば本作の場合は、「ケレン味たっぷりに煽る」ことと「科学や謎解きを正確に描写する」という二つの要素を組み合わせるのが難しいです。それを実感させられたのが、今回見ていただいた3話撮影中の沢口さんからの指摘でした。
 クライマックス前にマリコが土門に電話で言う台詞、はじめ脚本上は「松木さんを殺害した犯人がわかったわ」というものでした。これに対し、沢口さんは「この証拠だと『殺害現場にいた』とは言えるけど『殺害した』とまでは言えないですよね?」とおっしゃいました。さすが鋭い!そうなんです。プロデューサーとしてはドラマティックに煽りたいので、脚本家に対しても、次に引っ張るような刺激的な台詞をオーダーしがちなのですが、見事にそこを突かれました。それによって犯人を落とせるだけの証拠にはなり得ているけれど、正確に言うならば「おそらく」とか「ひょっとして」という言葉が必要なんですよね。でもそうしたら、その分パワーは弱まる。
 最終的には「犯人がわかったわ」ではなく、「松木さんを殺害した犯人は…」にしてもらいました。意味としては「松木さんを殺害した犯人は、ひょっとして岩清水悦子さんじゃないかしら」を途中で切ったということです。効果は同じで、マリコはちゃんと正確なことを語っているという地点を何とか見つけたのです。ふう。単純に異質なものを組み合わせれば簡単に新しいものが誕生するわけじゃない。結構苦労してるんですよお、という裏話(アピール?)でした。

 さて今回出演してもらった岩清水役の高木万平くんと松木役の川野直輝くんは、私・プロデューサー塚田にとっては『獣拳戦隊ゲキレンジャー』という番組を一緒に作った戦友であります。当時、万平くんは多彩な技のカンフー戦士・ゲキブルー、川野くんはワルの大ボスの役を演じていました。今回、岩清水と松木がスマホを取り合って揉めるシーンを見ていて、二人がゲキレンジャーで戦っていた記憶が勝手にシンクロしました。2話ゲストの柊瑠美さんも映画『千と千尋の神隠し』では沢口さん内藤さんと親子役だったので、何かジワジワくるものがありましたが、こういうのもある種の「組み合わせから生まれた面白さ」かもしれませんね。わかる人が勝手に楽しむ、特殊な楽しみ方ですが(笑) とにかくテレビドラマは、色んな組み合わせの集合体。それぞれの楽しみ方をしていただければ、と思います!

(文責・東映プロデューサー 塚田英明)


PAST EPISODE 過去のエピソード

「春スペシャル」
2016年4月17日(日)よる9時放送
監督:兼﨑涼介 脚本:真部千晶
最終話「絶対に捕まえる女」
2016年3月10日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第14話「絶対に捕まらない男」
2016年3月3日放送
監督:森本浩史 脚本:櫻井武晴
第13話「耳撃者」
2016年2月25日放送
監督:匂坂力祥 脚本:吉本昌弘

INFORMATION 番組情報

CAST
榊 マリコ …… 沢口靖子

土門 薫 ……… 内藤剛志

風丘早月 ……… 若村麻由美

落合佐妃子 …… 池上季実子

宇佐見裕也 …… 風間トオル

藤倉甚一 ……… 金田明夫

日野和正 ……… 斉藤 暁

相馬 涼 ……… 長田成哉

木島修平 ……… 崎本大海

涌田亜美 ……… 山本ひかる

蒲原勇樹 ……… 石井一彰

ほか
STAFF
【監 督】田﨑竜太、森本浩史 ほか

【脚 本】戸田山雅司、櫻井武晴 ほか

【音 楽】川井憲次

【ゼネラルプロデューサー】井圡 隆(テレビ朝日)

【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)

【制 作】テレビ朝日、東映
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