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テレビ

CASE Ⅲ

2009年7月16日放送

 マリコ・乾・美貴の三人は、仕事帰りの街中で、乾の同級生と遭遇した。
「誠?! 」「健児! 久しぶりだなぁ」
 連絡先を交換し、別れた誠の後ろ姿を、乾は懐かしく見送った。

 男性の遺体発見の報があり、マリコたちが現場に駆け付けた。遺体は所持品から桐谷保・31歳とわかった。腹部に深い刺し傷があった。
 桐谷の遺体は、早月とマリコによって司法解剖された。解剖の結果、死亡推定時刻は前夜の午後10時前後。遺体の鼻の粘膜からクロロアセトフェンが検出され、刺殺される前に催涙スプレーで襲われた可能性が高い。

   桐谷のアパートの家宅捜索が行われた。室内は、泥棒でも入ったかのように荒らされている。土門は、桐谷の部屋の灰皿の中に、紙の燃えカスを見つけた。ほとんど黒焦げだが、数ミリ四方分だけ燃え残っている。片面に色がついていて、二文字だけ小さな文字も見える。
 科捜研で、燃えカスの鑑定が行われた。結果、この紙が燃やされたのは桐谷が殺された日の午後4時頃で、紙質と片面の色・文字のフォントなどから、「よつば銀行」でATMを利用すると出てくる、利用明細の紙だとわかった。
 土門は「よつば銀行」の各支店に依頼して、ここ数日間のATMのモニター映像を集めた。科捜研で映像を根気よくチェックしていくと、桐谷が殺された日の午後3時過ぎ、東山支店の無人ATMに不審な人物が映っていた。野球帽とサングラスを着用し、カメラに顔が映らないよう意識しているように見える。背恰好は桐谷と一致する。そこで、3Dスーパーインポーズ法で比較鑑定した。結果、カメラに映っていたのは桐谷だと判明した。
 桐谷が映っていた「よつば銀行」東山支店のATMデータを調べてもらうと、桐谷は殺された日にATM限度額の50万円を四回にわたって引き出していた。口座の取引履歴をチェックすると、桐谷が50万円を引き出した数分前に、別のATMから200万円の振込があった。
 土門が振込依頼人・磯辺明子に会いに行った。明子は少し言いよどんでから答えた。息子の事故の示談のために振り込んだと。
 土門はすぐに明子が典型的な振り込め詐欺の被害者だとわかった。



【脚本】 松本美弥子    【監督】 森本浩史

ゲストキャスト

本田誠  ・・・松田悟志
田島雄司・・・伊岢充則
片山   ・・・福井博章

みどころ

 今回、乾の幼なじみが「振り込め詐欺」への関与を疑われ、ひいては殺人事件の容疑者として行方を追われる展開となります。
 乾は子供時代に自分をいじめから救ってくれた友人を信じようとしますが、科学鑑定から容疑がますます濃くなっていきます。
 友情と職務のあいだで葛藤する乾の姿にぜひご注目ください。

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