ブレイドの世界に現れた伝説のライダー・カリスが、全ライダーを一蹴する。
株式会社 BOARD の生存競争は厳しい。カリスにベルトを奪われた仮面ライダーギャレン=サクヤはランク3に降格。入れ代わりに、仮面ライダーレンゲル=ムツキがエースに昇格した。
そしてブレイド=カズマは、ついに解雇されてしまう。
自暴自棄になるカズマに手を差しのべる士(つかさ)。その言葉に突き動かされ、カズマはもう一度アルバイトから、いわばカテゴリー・ゼロからの再起に賭けた。だが士は、(ユウスケが信じるように)本当にカズマのことを考えているのか、それとも?
パラドキサアンデッドと影で通じ、陰謀うずまく BOARD に嵐が吹き荒れるとき、士はあるひとりの男と出会う。
カリスの正体は? 生き残りを賭け、組織の、そしてカズマたちの選択は……?
「個人 VS 組織が仮面ライダー?」───みたいなことを前回書きましたが、《組織》って何でしょう。
互いに助けあう仲間の集まりも組織、個人どうしが生存競争を繰りひろげるバトルフィールドも組織。
後者のバトルファイト状況から、どうやって自分を取り戻していくかが、《仮面ライダー》としてのカズマの見せどころになります。
そんなカズマが、深く信頼を寄せていく我らが士。
でも、前者だろうが後者だろうが、組織ってやつとまったく相容れないのがこの人。信頼しちゃって大丈夫なんでしょうか!
それにしても、どんなに上司が厳しくたって、がんばれば仮面ライダーになれる会社があったらいいですよね。
けど、仮面ライダーって、ほんらいそういうものかもしれません。そして会社も……。
脚本:米村正二 監督:石田秀範