仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
- Amazonプライム・ビデオにて2017年4月7日配信開始
絶賛配信中
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鷹山仁はトラロックにより理性を失いながらも、
アマゾンを一匹残らず、殺すことに執着していた。
傷も癒え、意識を取り戻した仁は、
ずっと寄り添っていた七羽の異変に気付くも……
悲劇の始まりは静かに進行していた。
脚本:小林靖子
監督:田﨑竜太
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マモルたちと消えていった悠は、千翼やイユとどういう関係が?
そもそもの発端は――シーズン1と2との間に横たわる5年という歳月に、メスを入れる時が来ました。
シーズン1最終回の直後から、空白の5年間を描く Episode 8。
趣向として近いのは、これまでの仮面ライダーシリーズでいうと、《あかつき号事件》をえがいた『アギト』42話でしょうか(今回と同じ田﨑組)。けれど、あかつき号事件は一晩の出来事。対して今度は5年ぶん。
現場の苦労も5年ぶんと言いますか……。春夏秋冬、季節はめぐる。夏もあれば冬もある。登場人物も年を重ねるし、細かいこと言えば、髪の長さだってシーンによって変わらないとおかしい。
そんなハードルを、スタッフ&キャストは、ひとつひとつ乗りこえていきました。
某国で『アギト』が放送される際、「最初に42話を放送し、改めて1話に戻りたい」といわれ、目が点になりました。
謎の答えを最初に見せてしまう?! それで面白いの?!
一種のコロンボ形式ということになるのでしょうか。お国の放送事情がよくわからないので、そういう考えかたもあるのかなと。
その伝で言えば、この Episode 8 こそ、シーズン2真のスタート。
文字どおり、この回を観なければ始まりません!
(文責・白倉伸一郎)
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◆キャスト紹介
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衝撃のシーズン1から行方を眩ましていた鷹山仁。
5年という歳月は、人を守る為に闘うこの男にも容赦なく襲いかかります。彼に課せられた運命は、『目が不自由であること』。
白のカラーコンタクトは実際に谷口さんの視界のほとんどを奪い、劇中さながら撮影でもかなり苦労されておりました。アマゾンアルファ変身後も、敵の動きを察知するのではなく、殴られた後から後手で動き出す。シャープな闘いから泥臭い闘いに変貌を遂げたアルファにも要注目です。
◆黒崎隊の日常
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Episode7 で描かれる黒崎さん&札森さんの日常。
黒崎さんが携帯で一生懸命検索をしていたのは、スイーツのお店!!去り際の一言は「これ、お持ち帰りできますか?」か「撤収ー。」になるかはどちらも捨て難い選択でした。(前者になりました)一方、札森さんはエステでリラックス!その後イユを追いかけて登場したシーンは、心なしかツヤツヤな気が……(笑)。彼らの日常を垣間見ることができる大事な一幕となりました。
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恒例のアマゾンズインタビューのコーナー!!
第4回目はなんとスーツアクターのこのお二人がご登場!
左:松岡航平さん(仮面ライダーアマゾンネオ役) & 右:菊地雄人さん(カラスアマゾン役)の対談。
↓これまでのインタビューはこちらから!↓
第一回:前嶋曜さん(千翼/仮面ライダーアマゾンネオ役)
第二回:白本彩奈さん(イユ/カラスアマゾン役)
第三回:赤楚衛二さん、三浦海里さん、堂本翔平さん (チームX)
◆松岡航平さん×菊地雄人さん 対談
――シーズン2は、なんとスーツアクターもオーディションで選ばれましたが、オーディションはいかがでしたか?
松岡 始まるまではとにかく緊張していました。待合室がほぼ知らない顔だった事と、だいたい他の事務所は2人ずつくらいで参加していたんですけど、僕の事務所は僕一人だけだったので、場違い感がすごくて……。オーディション内容に関して、アクションや立ち回りの基礎的なことをやりました。アクションを始めるとやっぱり楽しくて、審査されているというより合同稽古をしている感じでした。あと、石田監督は眼光鋭くて怖いなと(笑)。
菊地 イメージしていたより、ガッツリ動いたという印象でしたね。オーディションの場だと、自己紹介の時間があったりするんですが、田渕さん(アクション監督)から「早速動いてみて!」と、僕もすごく楽しかったことしか記憶にないですね(笑)。
松岡 マットを使ったアクションの時菊地さんがバンバン回るから、びっくりしました(笑)。
菊地 田渕さんとこれまでに2回お仕事をご一緒させて頂いたのですが、今までアクロバットなアクションをお見せしたことがなかったので、良い機会なので頑張りました。カラスのイメージと重なるところがあって、選んで頂けたのかなと思います。
――初めてキャラクターを見た時の印象
菊地 いわゆる「仮面ライダー」をイメージして行ったので、全然違って、黒を基調としたボディと羽のディティールがカッコよかったです。早速フィッティングさせて頂いて、その軽さや可動域の広さに驚きました。さらに、アップ面(寄りを撮影する為)でも視界がクリアで、簡単なアクションならこれで出来ちゃうと思いましたね。
松岡 羨ましい!ネオはアップ面だとほとんど何も見えないから(笑)。僕はシーズン1から一視聴者として見ていたので、もっとアマゾンっぽいかなと思っていたら意外とメカっぽいというのが印象です。しかし、触覚のパーツを見るとやっぱり<アマゾン>なんだなと思いましたね。
――前嶋曜さんや白本彩奈さんと何かご相談されましたか?
松岡 お互いに映像作品は初レギュラーだったので、力を合わせて「千翼/仮面ライダーアマゾンネオ」を作り上げようと話しました。記憶に残っているのは、前嶋くんがかっこいい変身ポーズを決めたいというので、片手でポーズを決める少しカッコつけたやつを教えたら、本番でそれをやって石田監督から案の定「そういうのは要らないから。」と(笑)。あと、プライベートでも一緒に映画を観に行ったりご飯を食べながら、千翼の今後について話し合いましたね。
菊地 僕は逆にあまり話をしなかったですね。イユは感情がないので、相談の仕様がなかったというのもありますが(笑)。白本さんがトランポリンを使ってバラアマゾンを蹴る(Episode5)アクションの練習に付き添ったり、あとは世間話をしたりしました。
松岡 すごい練習してました!流石の白本さんも緊張してましたよね(笑)。
――変身後のカラスの荒々しい動きは石田監督のご要望ですか?
菊地 そうですね。「止まるなー!!」と一言だけ言われました(笑)。女の子という意識もしなくていいし、とにかく敵を倒すことだけを考えて欲しいという要望を受けました。
――田渕アクション監督からの動きのモチーフは言われたりしましたか?
松岡 最初のリハーサル時に「アマゾンだけど人だと思って欲しい。」と言われました。僕は人間らしさを出していこうと思い、殴る時は拳を握って観たり、疲れるところは疲れてみたりしてみました。
菊地 実際に着ぐるみのモチーフになっているカラスとか鳥のようにとは、言われなかったです。固定のイメージはなく、撮影に挑みました。
――印象に残っている撮影シーン
菊地 花嫁アマゾンとの立ち回りです(Episode1)。撮影としては、Episode2のウニアマゾンとの闘いを先に撮影したので、動きもつかめている中で撮影に臨むことができました。何より第1話でインパクトのあるアクションシーンを演じることができたんじゃないかなと思います。あのシーンは色々と挑戦させて頂けたので、とにかく盛り沢山というイメージです(笑)。
松岡 実は僕も同じシーンで…(笑)。本作で最初に手合わせをした相手が花嫁アマゾン(演:岩上弘数さん)でした。無我夢中でその日の撮影を終えて、一日の最後に岩上さんから「(松岡)航平の初めての相手として、闘えて嬉しいよ。」と言ってくださって、撮影前から僕は岩上さんの大ファンだったので、感激しました!
松岡 もう1シーンありまして、荒野でカラスアマゾンと戦うシーンです(Episode11)。作品の山場になるアクションシーンだと確信していたので、特に気合いを入れて臨みました。ほぼ1日かけての撮影だったので、どんどん体力を消費していって……特に長回しのアクションはフラフラで、菊地さんにとてもご迷惑をお掛けしたので、反省しています。一連の撮影が終わった後に、「お前これからアルファ来るけど大丈夫か?」と言われ、「無理!」とその時は思いましたね。実際は次の日の撮影だったので、なんとか撮影乗り切れましけど(笑)。
――スタッフ・キャストの方に一言送るとしたらどんな言葉を送りますか?
松岡 アクション部の皆さんには感謝しています。特に、藍田さん(演:ゾウムシアマゾン他)にはずっと面倒をみて頂いて、汗を拭いて下さったり、お茶を持って来て下さったり、全13話を通して僕の体調のケアをしてくれたので、演じきれたと思います。感謝の気持ちもあるのですが、ワガママを言い過ぎたなと今は反省の気持ちでいっぱいです。
菊地 石田監督に感謝をお伝えしたいです。厳しいお言葉を頂戴する時はとても怖かったりするのですが、中々はっきり言ってくださる人も少ないので、嬉しかったです。でも、Episode5,6であまり怒られなくなった時は逆に怖かったですね(笑)。
松岡 確かに!何も言われなかったら怖い!(笑)
菊地 田﨑監督は、良い時には良いと褒めて頂くこともあったので、それは素直に嬉しかったです。
――田渕アクション監督について
松岡 かなり熱い人なのですが、冷静に周囲を見て下さっていて、適性の判断をしっかりされるイメージです。僕は菊地さんと違ってアクロバティックな動きはあまり出来ないので、出来る動きで最大限魅せるということを上手く引き出してくださいました。話数が進むにつれて、「ここはどう演じたい?」と意見を聞いて下さったり、動きのハードルを上げてみたり、毎回必ず課題を設定してくれて、それをクリアしていくことが楽しかったです。
菊地 頭の中どうなっているのだろうと常々思っていました。アクションのカット割りイメージが早くて的確です。撮影現場の状況に臨機応変に対応している姿を見て、流石だなと思っていました。あと何より『容赦ない厳しさ』も素敵ですよね(笑)。
松岡 (笑)。
――それでは最後に視聴者の皆様に向けて「仮面ライダーアマゾンズ」の魅力をお願いします!
松岡 人と人との関わり合いをテーマにしているのがシーズン2だと思います。その会話劇の中で、印象深いセリフが要所で散りばめられているので、一つ一つのセリフに是非注目して欲しいですね。あと千翼がイユに対して接するように、僕は菊地さんのカラスに愛をもって優しく接していたので、その様子も見て欲しいです!(笑) 劇中ではしっかり壁ドンしてみたり…(Episode3)
菊地 そのあとは「邪魔!」「どけ!」ですから、ひどいですよね(笑)。
松岡 でも、ドンドン二人の関係性が加速していくので、優しく見守ってください。
菊地 イユは一度死んでいるので、微かな記憶はありつつも無感情です。そのイユに対して千翼が一生懸命接することで、彼女がどう変化していくのかが見所だと思います。
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(文責・坂航太)