スタッフ
【脚本】ちゃき克彰 波多野都
【監督】梶間俊一
【プロデューサー】稲垣健司(テレビ朝日)、金丸哲也(東映)
登場人物
鶴巻吾郎――村上弘明
○
河合真美――床嶋佳子
○
桂木春海――小林綾子
谷田部綾――久世星佳
本田清子――高林由紀子
森直哉――藤田宗久
○
藤原千晶――河本千明
清水あかね――英玲奈
○
森下久作――伊東四朗
ぼやき支局長・森下久作
千晶「支局長?泣いてるんですか?」
森下「涙なしでは読めんよ、この『福寿草』は」
千晶「支局長の青春の書ですものね」
森下「俺だけじゃない、昭和最後の悲恋文学だ。俺の世代で『福寿草』を読んで泣かなかった者はいない」
あかね「それがついに映画化決定」
森下「まだ信じられないな。『福寿草』の映画化は桂木晴海の32年前の突然に引退で原作者の森直哉が映像化を頑なに拒んで来たはずなのに」
千晶「熱烈なハルミストの支局長としては裏切られた気持ち」
森下「桂木晴海と言ったら、昭和最後の大女優だぞ。突然の引退のショックで俺は会社を休んだよ」
あかね「その頃、支局長は何処の支局だったんですか?支局長と言えば」
千晶「支局生活35年、ものにした支局発のスクープ数知れず」
あかね「毎朝新聞が誇る、ミスター・支局」
森下「まあな、桂木晴海が引退した頃は俺は単身で函館支局だった。桂木晴海の映画が唯一の楽しみだったからショックだったよ。とにかく『福寿草』ここ立川の生んだ大傑作だ。その映画化で主演を誰がやるか、鶴巻、河合、立川支局の威信にかけて、このスクープをものにしなかったら承知しないぞ!」
鶴巻・真美「わかりました!!」
鶴巻と真美、取材に出て行く。
森下「あいつら、本当に大丈夫だろうな」
千晶「心配なんですか?」
森下「いや、鶴巻ならやってくれるだろう」
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