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忽那汐里がベルリンから凱旋!映画『女が眠る時』外国特派員協会会見 レポート!

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2016.02.25

映画『スモーク』(95)でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝き、『メイド・イン・マンハッタン』(02)等、ハリウッドで活躍する名匠ウェイン・ワン監督が、自作以外では12年ぶりとなるビートたけしを主演に得て、初となるオール日本人キャストで邦画の監督に挑んだ魅惑のミステリー、映画『女が眠る時』が2月27日(土)より全国公開となります。間近に迫った公開に先駆けて2月24日(水)、東京・日本外国特派員協会にて記者会見が行われ、忽那汐里、小山田サユリ、渡辺真起子、プロデューサーの木藤幸江が登壇しました。

映画詳細

本作は、第66回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門に出品され、現地時間2月14日(日)には忽那、小山田、ウェイン監督、木藤プロデューサーのほか、西島秀俊が現地入りし、会見を行いました。会見では海外メディアから監督に「全員が素晴らしいから、ハリウッドに連れて行きたいのでは?」と質問が飛ぶほど好評を得ました。

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(写真左から)小山田、忽那、ウェイン、西島


今回日本外国特派員協会にて行われた記者会見でも、会場には多くの外国人記者が詰めかけ、本作の上映が終了すると大きな拍手が起こりました。また、会見は通訳を通さずにほぼ全編英語で行われ、質疑応答では記者から様々な質問が飛びました。

Q.ウェイン監督は日本語を話せないですが、彼との作品作りはいかがでしたか?

忽那汐里(ビートたけし演じる佐原の恋人・美樹 役)

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現場に行く前は、どんな風にテイクを重ねていくのかとても興味深かったのです。ウェイン監督は、役者から自分のイメージ通りの演技が出ないと決してOKを出さない人なので、ひたすらコミュニケーションを重ねて、役者のクリエイティビティを極限以上に引き出していきます。もしも感情がうまく表現できなかったら、きちんとその感情を出せる時まで辛抱強く待ってくれました。なので、日本語が話せないということは特に問題にはなりませんでした。

小山田サユリ(西島秀俊演じる清水健二の妻・綾 役)

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私とウェイン監督は、撮影に入る前に脚本や役柄についてたくさん話し合いをしました。それは私にとってとても大きな意味がありました。日本の映画はスケジュールに追われていて、なかなか監督と話し合うことができなかったりするので、今回監督と話ができたのはとても嬉しかったです。素晴らしい監督と仕事ができた上に、気さくで優しい方だったので、一緒にお仕事ができて光栄でした。

渡辺真起子(綾の友人・ホテル従業員 役)

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そんなに監督と一緒にいる時間があって羨ましいな~(笑)。私は、撮影時間が少なかったので、今聞いていて「良いなぁそんなに一緒にいて」と思いました。

私は衣装合わせの際に、自分の役について話し合いました。私は英語が得意な方ではないのですが、その時5分くらいで「あ、この人は私を受け入れてくれる」と感じました。

Q.忽那汐里演じる美樹役のキャスティングについて教えてください。

木藤幸江(プロデューサー)

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美樹役のキャスティングについては、もともと若い新しい女優を使いたくてかなり多くの新人さんに会ったりして随分探したのですが、適任がいなかったんです。そんなときに忽那さんがこの役柄に興味を持っていると聞いて、ウェインと一緒に会いました。彼女は若かったけれど、演技の経験が多くあったからどうなのだろうと考えていたのですが、ウェインの前に忽那さんが現れた瞬間に「美樹を見つけたわ」と思いました!

Q.本作の原作は外国のものですが、外国的な要素は感じましたか?

忽那:特に外国的と感じたことはありませんでした。監督と話し合いながら、内容を外国的なものから日本の文化に昇華していきました。それは例えば、たけしさん演じる佐原が美樹のうなじを剃るというシーンです。西洋からみるとあまりセクシュアルな意味合いを持たないのですが、日本では芸者がいた頃に“うなじ”という部分が女性にとってとても大切な部分だったという背景があります。

Q.セクシュアルなシーンもありましたが、その部分を演じるのはどんな困難がありましたか?

忽那:(ビート)たけしさんとは、親子ほど年の離れたカップルという設定だったので、不自然に見えないようにするために、現場で良い関係を築いていかなければいけないと思っていました。でもたけしさんは、現場ではとても寡黙な方だったので、あまりおしゃべりをすることはできなかったのですが…。一番最初にたけしさんと撮ったシーンは、映画の中で一緒に蝶を捕まえるというシーンだったんです。ちょっと変わったシーンだったのですが、その経験をしたあとには良い関係になり、彼のそばにいることがとても心地よくなり、自信ももらえました。

小山田:私は女優なので、チャレンジするだけでした。ウェインに初めて会ったときに、セクシュアルなシーンについて話をし、ヌードになれるかどうかを聞かれました。でも私はウェインと相手役の西島(秀俊)さんのことを信じていましたので、大丈夫でした。

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映画『女が眠る時』はいよいよ今週末、2月27日(土)公開です!

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