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映画『百円の恋』初日舞台挨拶 レポート!

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2014.12.22

東映ビデオ製作の映画『百円の恋』が公開初日を迎え、12月20日(土)テアトル新宿にて出演の安藤サクラ、新井浩文、監督の武 正晴、脚本の足立 紳が登壇して舞台挨拶が行われました。

映画『百円の恋』公式サイト

本作は、故・松田優作氏の出身地である山口県の周南映画祭において、優作氏の志を受け継ぐ脚本を発掘すべく2012年に新設された脚本賞・「松田優作賞」のグランプリ作品を、映画『イン・ザ・ヒーロー』の武 正晴監督が映画化したもの。先日行われた第27回東京国際映画祭では<日本映画スプラッシュ部門>作品賞を受賞するなど、各方面から話題となっています。

 

コメント

安藤サクラ(一子 役)

(劇中で)一子が初めてリングに上がったときみたいな気分で、今ちょっと震えています。本当に嬉しいです、ありがとうございます。自分が出ている作品を観るときはいつもソワソワしてしまうのですが、この作品では後半それを忘れて、何かちょっと自分じゃない人みたいな感覚で興奮して観ていました。「(監督の)武さん、かっこいいよ!」と思ったし、何だかすごく血行が良くなる映画です。

撮影中は、肉体的には無茶をしていたんですけど、武組ってそれが苦痛じゃないというか、すごく精神的には楽でした。色んなものを出してぐちゃぐちゃに戦える現場というのはなかなかないので、何とも幸せな時間でした。(役作りのために肉体を鍛えたという点では)とにかく私はヒト科の生物として、人間の肉体がこんなに短期間で変われるということに驚きました。神秘的です。動物はすごいなってずっと思ってたけど、今回改めて「人間すげーぞ」って思いました(笑)。

新井浩文(狩野祐二 役)

自分のシーンは反省が多々あるので、自分の出ている映画はなかなか客観的に観れません。でも俺は、今の日本映画女優では安藤サクラがNo.1だと思ってるし、作品とサクラに対しては「うおー!かっこいい!」と純粋に感じました。(絶賛された安藤ははにかみながらも「新井さんだったから戦えました」ととびきりの笑顔を見せました)足立(紳)さんの脚本があって、サクラがいて、武さんが撮って、これはもう自信を持って宣伝できる作品だなと思います。あ、もちろん他の作品がそうじゃないというわけじゃないんですけど(笑)。

低予算の作品なので撮影日数もそんなに取れない中、武さんがブレないのが一番の救いでした。怒鳴り声とかもたまに、いや、結構あったけど、それが逆に心地よかったです。(3ヵ月間に及んだ自身のトレーニングについては)3ヵ月のトレーニングで変わって、撮影が終わって3ヵ月でしっかり戻ったんですよね。「人間ってすげーな」と俺も思いましたよ(笑)。

武 正晴(監督)

4年前、足立さんに「何かシナリオを作ろう」と電話したことからこの作品は始まりました。足立さんがあのとき電話に出てくれて良かった(笑)。2人で始まったこの作品が、たくさんのスタッフやサクラさん、新井さんに入っていただいて、最後にお客さんに入っていただいて、完成しました。本当に嬉しい限りです。

(安藤・新井)お二人とも難しいことにチャレンジする気持ち・欲が強い方で、特にサクラさんは「アメイジング・一子」という感じで、驚きの連続でした。新井さんもサクラさんも、肉体の変化に向かっていく過程を見ていたので、撮影当日にお二人の肉体を見たときはとても嬉しかったです。早く明日にならないかなと思える、珍しい撮影現場でした。

俳優の力、人間の力はすごいんだということが、この映画を作ることによって実感できたような気がします。自信を持ってお届けできる仕上がりになったと思うので、皆さんの力でこの映画を広めて下さい、よろしくお願いします。

足立 紳(脚本)

たまに「武さんだし今日は(電話に出なくて)いいか」と思うときがありますが、今回は出て良かったです(笑)。ラッシュ(編集前の作品)を観たときの衝撃は、今でも覚えています。観終わったあと佐藤(現)プロデューサーと飲んで終電間際に別れたのですが、もう少し飲みたい気分になって1人で飲みに行ったんです。そうしたら、練馬が最寄り駅のはずなのに、目覚めたとき聞いたこともない駅にいて驚きました(笑)。

僕は現場が好きなので今回もかなり行きましたが、いつもてろっと立ってるだけで、申し訳ないような気持ちもありました。俳優さんや現場のスタッフさんたちと違って僕は紙の上で戦うだけなので、一緒になって戦いたいなと思いながら見ていました。

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映画『百円の恋』は、テアトル新宿ほか全国順次公開!

公式サイトはこちら

 

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